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『ウィザードリィ エンパイア 古の王女』(ウィザードリィ エンパイア いにしえのおうじょ、Wizardry EMPIRE Princess of the ancient)は、2000年12月28日にスターフィッシュより発売されたコンピュータRPG。ウィザードリィシリーズの派生作品。2001年12月6日にはGood Price版(廉価版)も発売された。また、2001年1月15日にはPCへの移植版も発売されている。
同シリーズの先発作品としてゲームボーイカラー版『エンパイア』『エンパイア 復活の杖』が存在するが、本項ではプレイステーション版についてのみ記す。また、前記のゲームボーイカラー版と類似した名称であるが本作は移植作品や続編ではない。
古の帝国「カシナート」。この国に突如として魔道と呼ばれる異界へと繋がる入り口が現われた。皇帝は相当の兵力を以て魔道の封鎖にあたるが成果はなく、兵士に代わって魔道を攻略し封印する冒険者を求める布令を発効したのだった。魔道の探索を進めるうちに、冒険者たちは恐るべき真実にたどり着いてしまう。それは魔道を開いたのが他ならぬ皇帝本人であり、世界に覇を唱えるという自らの野心のために悪魔と契約を結んでいた事。その代償として、魔物たちの襲来から城内に避難させていた国民を次々に悪魔への生贄として捧げていた事。勇気ある冒険者たちが魔道の最深層で諸悪の根源を打倒したその頃、地上では皇帝の非道が明らかになり、民衆が蜂起して王城へと押し寄せ、全ての罪を償うため民衆の目前で王女は自らの命を絶つ。その後、帝国は自治都市として生まれ変わった。残された人々の想いは、新たな都市の名だけが知っている。
基本は第5作以前のウィザードリィや外伝シリーズを踏襲しつつも、キャラクタの種族や性格の組み合わせによりパーティ全員の能力値に補正がかかる[1]、パロディ要素に富んだアイテム群[2]、呪文無効化の要素がなくなり、弱点属性を突くことで呪文の影響が大きく変動する、ゲーム中の様々な記録(全フロア踏破、全アイテム収集など)を達成する事によって「称号」が入手できる[3]など、様々な部分で独自色を強く押し出した作品である。
本作は第6作以降の後期ウィザードリィの版権を用いて作成されているため、呪文名に関しては第5作以前のものが使用できず、代わりにそれらの呪文名に類似した独自の名称が割り振られた。まったく新しい種族として強力な能力値を持つ魔人などが追加され、職業にも人間のみが就ける戦士系最上級職ベルセルク(狂戦士)[4]、魔人のみが就けるウィザードリィ(全能者)が用意されている。
ストーリー面に関してはウィザードリィ第1作「狂王の試練場」の過去という設定で、「ニルダ」「カシナート」「ミルダール」といった公式ナンバリング作品で用いられているキーワードも散見されるが、先述した通り本作はウィザードリィ第6作以降の版権を用いて制作された作品であり、公式な設定かどうかは定かではない。
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