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イーサーン料理(イーサーンりょうり、イサーン料理とも)は、タイ王国東北部(イーサーン地方)で日常的に食べられている料理の総称。
イーサーン料理はバンコク周辺で元々食べられていたタイ料理と一目して異なる特徴を持っている。地理的にも隣接したラオスのラオス料理と共通点が多い。
イーサーン料理の特徴は他の地方の料理と比べて辛味が非常に強いことである。極辛の唐辛子プリッキーヌーで辛味をつけるのはイーサーン料理の特徴である。農業生産に恵まれていないため昆虫食が日常的に行われている。また一般的に蒸した長粒種のもち米を主食とし、食事に生野菜やハーブの盛り合わせを添える。ソムタムやラープなどバンコク、およびタイ国外のタイ料理レストランでも一般的に食べられている料理のいくつかは、伝統的タイ料理ではなくイーサーン料理である。
もともとタイ料理すべてがイーサーン料理のように強烈な辛い味付けが主体ではなかった。バンコクなどの都市部で働くイーサーン地方の出稼ぎ労働者たちが食べていた料理が定着したものである。現在、イーサーン料理を供するレストランや屋台はバンコクのどこにでもある。ことさらイーサーン料理である事を強調した看板を示す必要がないほど、バンコクではイーサーン料理が一般化している。
イーサーンの食文化は多彩な料理と刺激的な味付けから、タイで広く受け入れられたが、一方でバンコクなど都市部のタイ人には一般的でない昆虫や爬虫類などを食べる習慣から、イーサーン人のゲテモノ食いとも揶揄されることがある。
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