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アントニ・タピエス・イ・プイグ(Antoni Tàpies i Puig、1923年12月13日 - 2012年2月6日[1])は、スペインの現代芸術家。20世紀の現代美術の巨匠の一人と言われている。
スペイン・バルセロナ生まれ。
1950年に初めての個展をバルセロナで開催、以後パリに居を移す。タピエスは、初期の頃はパウル・クレーなどに影響を受けたシュルレアリスムの画家としてキャリアを始めたが、その後すぐ抽象表現主義に進み、美術用画材ではないものを利用した芸術である「アルテ・ポーヴェラ(Arte Povera)」スタイルで創作活動を行う。
1953年にはミックス・メディアでの創作を開始、後にこれが彼の芸術への最大の貢献と評価される。このスタイルの一つの例は、粘土と大理石粉を絵具に混ぜ、廃紙、糸、絨毯などを使用している(灰色と緑の絵(Grey and Green Painting・1957年)、ロンドン・テート・ギャラリー収蔵)。
国際的な評価は1950年末までに定着し、1960年代初期まではエンリケ・タバラ、アントニオ・サウラ、マノロ・ミラレスや他のスペイン人アンフォルメル派の芸術家と作業した。1970年代にはポップアートの影響を受け、家具の破片などのもっと大きな物体を絵画にくわえるようになってきた。タピエスのアイデアは世界中の芸術、特に絵画、彫刻、版画の分野などに大きな影響を及ぼした。世界中の様々な美術館に彼の作品が収蔵されている。
1990年、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞する[2]。スペイン・バルセロナには彼の作品を集めて展示している「タピエス美術館(Fundació Antoni Tàpies)」がある。
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