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アンソニー・アスキス(Anthony Asquith、1902年11月9日 - 1968年2月20日)は、イングランド・ロンドン出身の映画監督。劇作家テレンス・ラティガンの戯曲の映画化作品(ラティガン本人による脚色)やラティガンによるオリジナル脚本の映画作品が多い。
父親は政治家で、後にイギリス首相(1908年 - 1916年)となるハーバート・ヘンリー・アスキス、母親はその2番目の妻マーゴット。父親が50歳の時に生まれた息子で末子である[1]。また、女優ヘレナ・ボナム=カーターの大叔父(祖母ヴァイオレット・ボナム=カーターの腹違いの弟)にあたる。ウィンチェスター・カレッジとオックスフォード大学ベリオール・カレッジで学び、卒業後、ダグラス・フェアバンクス、メアリー・ピックフォード夫妻(当時)にゲストとしてロサンゼルスに招かれ、半年ほど過ごす。その中でチャールズ・チャップリンやエルンスト・ルビッチ、リリアン・ギッシュなど、数多くの名監督や大スターと出会い、ハリウッドの映画製作の手法を目にする[2]。帰国後、イギリス映画界に入り、助監督やスタントなどを経て1920年代末から監督となる。その後、数々の名作を世に残し、イングランド出身の映画監督としては、アルフレッド・ヒッチコック、デヴィッド・リーン、キャロル・リードと並んで最も成功した映画監督の1人となる[3]。しかし、戯曲の映画化作品が多かったことから、映画監督としての後世の評価は芳しくない[1]。
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