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『アルプス交響曲』(Eine Alpensinfonie)作品64は、リヒャルト・シュトラウスが作曲し、1915年に完成した単一楽章の交響曲である。
シュトラウスが14歳(15歳との説あり)の時に、ドイツ・アルプスのツークシュピッツェに向けて登山をしたときの体験が、この曲の元となっている。その後、1900年に交響詩『芸術家の悲劇』(未完)を経て、1902年には『アンチクリスト、アルプス交響曲』という名称でスケッチがされた。この題名にはフリードリヒ・ニーチェの『アンチクリスト』からの影響が見て取れるといわれている。この時には4楽章形式の交響曲の構想も書かれている。
1911年からガルミッシュ=パルテンキルヒェンの山荘で『アルプス交響曲』としてのスケッチを開始し、1914年から本格的な作曲に取り掛かった。
各部分は切れ目なく演奏される(練習番号はロイカルト社のスコアによる)。
特殊楽器やステージ外の楽器が用いられている。
木管 | 金管 | 打 | 弦 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Fl. | 4(第3・第4はピッコロ持ち替え) | Hr. | 8(第5 - 第8はワーグナー・チューバ持ち替え) | Timp. | 2人(6個、第一:4個、第二2個) | Vn.1 | 最小18 |
Ob. | 3(第3はイングリッシュホルン持ち替え)、ヘッケルフォーン | Trp. | 4 | 他 | 大太鼓、小太鼓、シンバル、トライアングル、タムタム、ウィンドマシーン(風音器)、サンダーマシーン(雷音器)、カウベル(牧羊擬音)、グロッケンシュピール | Vn.2 | 同16 |
Cl. | B♭管2、E♭管、C管(バスクラリネット持ち替え) | Trb. | 4 | Va. | 同12 | ||
Fg. | 4(第4はコントラファゴット持ち替え) | Tub. | 2 | Vc. | 同10 | ||
他 | 他 | バンダ(Hr.12、Trp.2、Trb.2)場合によって、舞台上の奏者の転用も可だが客席からは見えないし特にホルンはユニゾンが多く費用の面で削る事が多い。 | Cb. | 同8 | |||
その他 | ハープ2または4 (普通は聞こえないので4が望ましいが、カラヤンのように第一ヴァイオリンの前に配置する例もある)、オルガン, チェレスタ |
可能であればフルート2、オーボエ3、E♭クラリネット、クラリネット2を追加して全部で150人ぐらいの奏者が望ましい。
スコア上ではサミュエルエアロフォーンの使用を推奨している。サミュエルエアロフォーン(Samuel's Aerophone)とは、1912年にベルギーのフルート奏者Bernhard Samuel によって発明された木管楽器のための送風装置で、フットペダルで空気を楽器内に送り込み、ロングトーンを長く続けるための補助に使用する。現在では優秀な楽器奏者が多く、循環呼吸が出来る楽員が多いので使わないことが多い。
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