アルフレッド・ルイ・シャルル・ド・ミュッセ(Alfred Louis Charles de Musset、1810年12月11日 - 1857年5月2日)は、フランスのロマン主義の作家。詩、小説、戯曲などを広く手がけた。
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概要 アルフレッド・ド・ミュッセAlfred de Musset, 誕生 ...
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サン=ドニで貴族の家系に生まれる。詩・芝居・小説など多くの分野で活躍、とくに演劇ではロマン主義演劇の代表者とされる。[1][2]
1830年、戯曲「ヴェネチアの夜」初演で大ブーイングを受けた。これがきっかけで「読まれるための戯曲(レーゼドラマ)」を書き続けることになる(それらが収められた戯曲集は「肘掛椅子の中での観物」というタイトルが付けられた)。ミュッセの戯曲は初期のものを除いて、散文劇が多いのが特徴である。
1833年、女流作家ジョルジュ・サンドに出会い交際を始める[3]。またそれを基にして長篇小説『世紀児の告白(La Confession d'un enfant du siècle, 1836』を書いた。
1857年、47歳のとき大動脈疾患と過剰なアルコール摂取により、その生涯を閉じた。
- マリアンヌの気まぐれ(Les caprices de Marianne, 1833)
- 『マリヤンヌの気紛れ』(堀口大學訳、第一書房、近代劇全集14) 1929
- 『喜劇・マリアンヌの気紛れ』(養徳社、進藤誠一訳) 1947
- 『マリアンヌの気紛れ 他一編』(岩波文庫、加藤道夫訳) 1954、復刊 1992
- ロレンザッチョ (Lorenzaccio, 1834)
- 戯れに恋はすまじ (On ne badine pas avec l'amour, 1834)
- 『戯れに恋はすまじ』(岡野かをる訳、近代社、古典劇大系9) 1925
- 『かりそめになすな戀』(西條八十訳、第一書房、近代劇全集14) 1929
- 『戲れに戀はすまじ』(進藤誠一訳、岩波文庫) 1941、復刊1984
- 『戯れに恋はすまじ 他3篇』(進藤誠一訳、角川文庫) 1949
- スペインとイタリアの物語(Contes d'Espagne et d'Italie, 1830年) - ミュッセの処女詩集
- 五月の夜 (La nuit de mai, 1835年)
- 世紀児の告白(La Confession d'un enfant du siècle, 1836)
- 『世紀児の告白』(小松清[4][5]訳、白水社、仏蘭西古典文庫) 1948。岩波文庫(上・下) 1953、復刊1994
- 『世紀児の告白』(栗原美佐子訳、角川文庫 上・下) 1951
- 二人の愛人
- 『二人の愛人』(新庄嘉章訳、細川書店) 1948。新潮文庫 1952、のち改版
- 『二人の恋人 中篇小説集』(小松清訳、白水社) 1951。(岩波文庫)1956、復刊1989
- ガミアニ(エロチカ)
- 『歓楽の二夜』(丸木砂土訳、平凡社、世界猟奇全集1) 1931
- 『ガミアニ』(吉野春樹訳、紫書房、世界艶笑文庫) 1951
- 『ガミアニ』(友部鞠久訳、浪速書房) 1969
- 『発禁本ガミアニ夫人 男のセクスタメント』(岡林純一郎訳編、ロングセラーズ、ムックの本) 1975
- 『ガミアニ伯夫人 他一篇』(須賀慣訳、富士見ロマン文庫) 1978。新版・晶文社 2003
- 『女ともだちの夜』(山本泰三訳、北宋社) 1992
- その他の訳書
- 『アルフレツド・ドウ・ミユツセ詩集』(大山広光訳、聚英閣、泰西詩人叢書) 1926
- 『ミュッセ小説集』(萩原厚生訳、春陽堂、世界名作文庫) 1932。復刻版 ゆまに書房 2006
- 『マルゴ / ミミ・パンソン』(桜田佐訳、岩波文庫) 1939
- 『フレデリックの恋』(江口清訳、南北書園) 1947
- 『恋に生きなん』(江口清訳、若草書房) 1948
- 『悲恋』(石川登志夫訳、酣灯社、文芸選書) 1948
- 『ミュッセ詩集 1』(内山良男訳、桜井書店) 1948
- 『仮面の人』(渡辺一夫訳、筑摩選書) 1949
- 『気紛れ 他2篇』(江口清訳、世界文学社、世界文学叢書) 1949
- 『ジャヴォットの秘密 他5篇』(川口篤等訳、角川文庫) 1949
- 『ほくろの女』(江口清訳、改造社) 1949
- 『ヴイナスの誕生』(前川堅市訳、トッパン) 1949
- 『白つぐみ物語』(川口篤等訳、角川書店) 1950
- 『悦楽の園』(山本泰三訳、園書房) 1951
- 『ミュッセ恋愛詩集』(沢木譲次訳、河出書房、河出市民文庫) 1951
- 『ミミ・パンソン』(高木進訳、学習研究社、ガッケン・ブックス、世界青春文学名作選23) 1965
- 『ヴィニー / ミュッセ』(朝比奈誼訳、筑摩書房、世界文学全集18) 1967
- 「フレデリックとベルヌレット」
- 「ほくろ」
- 「白つぐみ物語」
- 「ミミ・パンソン」
- 『ミュッセ』(野内良三、清水書院、Century books. 人と思想) 1999
- 『赤く染まるヴェネツィア サンドとミュッセの愛』(ベルナデット・ショヴロン、持田明子訳、藤原書店) 2000
- 『年下のひと』(原題:Les Enfants du Siècle、1999)[6]
- 女流作家ジョルジュ・サンドとミュッセの関係を描いたフランス映画。
- 『詩人、愛の告白』(原題:Confession of a Child of the Century、2012)
- アルフレッド・ド・ミュッセの自伝的小説『世紀児の告白(La Confession d'un enfant du siècle, 1836)』の映画化。ミュッセと女流作家ジョルジュ・サンドとの愛を描く。主演は、オクターヴ役にミュージシャンのピート・ドハーティ、ブリジット役にシャルロット・ゲンズブール[7]。
“詩人、愛の告白”. allcinema. スティングレイ. 2017年6月12日閲覧。
- 『ミュッセ』(野内良三、清水書院、人と思想) 1999、のち新装版 2016
- 『赤く染まるヴェネツィア』(ベルデット・ショブロン、持田明子訳、藤原書店) 2000
- Alfred de Musset, Lorenzaccio, Flammarion, 2012