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アミメカゲロウ目(アミメカゲロウもく、Neuroptera)は有翅亜綱に属する昆虫綱の目の一つ。脈翅目(みゃくしもく)ともいう。 かつてはヘビトンボ目、ラクダムシ目とともに広義のアミメカゲロウ目を構成したが現在はそれぞれ別の目[4][1][2][3]とし、3目を合わせて脈翅上目[2][3](Neuropterida)とすることが多い。3目を1つの目としていた旧分類におけるアミメカゲロウ亜目(扁翅亜目)(Planipennia)に相当する。
細長い体に大きな柔らかい翅を持ち、歩脚はあまり発達しない。カゲロウやトンボに似ていることからその名を持つものが多いが、これら原始的な不完全変態の昆虫とは系統的には大きく異なり完全変態の昆虫である。短命かつ摂食機構を持たない種が多いカゲロウとは異なり、本目の成虫は摂食し、また越冬するものもある。
咀嚼口式[4]で、通常触角は糸状[5]または数珠状である。体はトンボのような構造をとるものが多いが、ヒメカゲロウのように胸部が大きいものもある。翅脈は外縁の近くで細かく分かれる[5]。外部生殖器が発達しているものもしばしば見られる。腹部はすべての種で十環節からなり、おもに円筒形である。多くの種で前翅と後翅が同形、または前翅の方が大きい。カゲロウやトンボとは異なり、翅を前後重ねて背面に屋根状に畳むことが出来る[5][4]。
卵は多様な構造をとり、クサカゲロウやカマキリモドキなどでは長い糸状の柄の上に卵を付着させ[5]、憂曇華(うどんげ)と呼ばれる。
幼虫は陸生のものが多いが淡水産のものもある[1]。形状はシミに似ており、全体に柔らかな体をしている。胸部には三対の歩脚があり、腹部末端に吸着器を持って運動に寄与するものもあるが、腹部には歩脚はない。多くは肉食性で、ウスバカゲロウの幼虫アリジゴクなどは発達した大腮で小昆虫などを捕え、小腮で体液を吸う口器は吸うタイプ(中空のチューブ状)で、先端が鋭い鎌形になっている[4][5]。蛹化の際は繭を作る[5]。
2018年行われた分子系統解析では、アミメカゲロウ目はヘビトンボ目と姉妹群となり、この2目からなる系統群がラクダムシ目と姉妹群をなすされた。(ただしこの系統まだ確定的ではない。)[6][7] 化石も系統の理解に寄与してきた[8][9][10][11]。 Myrmeleontiformia内の系統関係についてはまだ固まっていない[12]。
脈翅上目 |
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Neuropterida |
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