日本の東京都新宿区にある保険持株会社 ウィキペディアから
アニコムホールディングス株式会社(英語: Anicom Holdings, Inc.)は、日本の保険持株会社の一つ。ペット保険専門のアニコム損害保険などを傘下に抱える。
本社が入居する住友不動産新宿グランドタワー | |
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 | アニコム ホールディングス |
本社所在地 |
日本 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー39階 |
設立 | 2000年7月5日 |
業種 | 保険業 |
法人番号 | 7011101038616 |
事業内容 | 保険持株会社 |
代表者 |
小森伸昭 (創業者、代表取締役社長執行役員) 百瀬由美子 (代表取締役副社長執行役員) |
資本金 | 79億8,100万円(2020年3月期) |
発行済株式総数 | 17,945,600株(2017年3月期) |
売上高 |
414億6,500万円 (2020年3月期・連結) |
純利益 |
15億2,500万円 (2020年3月期・連結) |
純資産 |
122億8100万円 (2020年3月期・連結) |
総資産 |
455億9,800万円 (2020年3月期・連結) |
従業員数 |
665名 (2020年3月期・連結) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
【2018年3月期】 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口)13.1% 日本マスタートラスト信託銀行(信託口)7.6% ソニー損害保険3.8% CBC(株)3.3% |
主要子会社 | アニコム損害保険(株) |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
特記事項:代表者「小森伸昭」は、アニコム損害保険代表取締役会長も兼任 |
2000年(平成12年)4月、「動物福祉の向上を目指し、動物愛護に努めると共に、人間とのより良い共生関係の構築に努める」という理念の下、ペット共済「anicomどうぶつ健康保障共済制度(どうぶつ健保)」を運営する「動物健康促進クラブ(anicom)[注 1]」を設立、この3ヶ月後の同年7月に「anicom」から「どうぶつ健保」に係る事務の委託先として「株式会社ビーエスピー(BSP)」を設立した。この「(株)ビーエスピー」が当社(アニコムHD)の前身となっている[4]。
2度の商号変更を経て現社名を名乗っているが、2度目の商号変更実施の前年にあたる2007年(平成19年)の暮れに傘下のアニコム損害保険〔当時は「アニコムインシュアランスプランニング(株)」〕がペット保険を専門に取り扱う企業として初めて損害保険業免許を取得、これと時を同じくしてアニコムHD〔当時は「アニコムインターナショナル(株)」〕もまた保険持株会社としての認可を受けた[4]。
保険持株会社認可から3年後の2010年(平成22年)に東京証券取引所マザーズ市場に上場、更にその4年後の2014年(平成26年)には東証1部への市場変更した[4]。
「アニコム」という社名については、ラテン語で「命、魂」を意味する「anima」から採られた”ani”と、「相互理解」を意味する”commnication”との足し合わせから来ていると説明されている。そして、これら2つの単語の足し合わせには「”命”と”命”、つまり人と人が相互に理解し合い協力することが原点となって、無限に新たな価値を生み出せる」という想いが込められており、このことがアニコムに於ける企業活動の根源とされている[6][7][8][注 2]。
アニコムグループとしてのロゴには、アルファベット2文字の”CO”を基にした「COロゴ」と、前記「アニコム」という社名の由来からつくられた「anicomロゴ」の2つが存在し、これらをひっくるめる形で商標登録が為されている[注 3]。
これらのうちの「COロゴ」について、アニコムHDでは「『CO』には『つなぐ』という意味を有し、アニコムの『”命”と”命”がお互いに理解し、協力しあう』という企業理念に合致する」と説明、更にカラーリングについては「『命』をイメージする植物の芽の色、アニコムライトグリーンを配している」と説明している[11]。
この「COロゴ」はアニコムグループ全体としてのロゴとして使用される他、グループ内では持株会社であるアニコムHDのほか、アニコムHD傘下のアニコム フロンティア及びアニコム先進医療研究所に於いても同じく使用されている[11][注 4]。
アニコムグループでは、「動物」という表記について、一部の例外を除いて平仮名の「どうぶつ」表記を採用してきている[14][注 5]。
この理由についてアニコムHDは、近年ペットが人間社会にとってより身近な存在になってきていることに伴って、飼い主のペットに対する意識がこれまでの”「モノ(物)」扱い”から”家族の一員”へと変化しつつあり、こうした背景に基づいて医療対象としてのペットについても人間と共生する家族の一員として表現すべきと考え、平仮名の「どうぶつ」で表記している、というふうに説明している[14][17][18][注 6]。
1992年(平成4年)に東京海上火災保険(現・東京海上日動火災保険)に京都大学から新卒入社し、途中3年間の経済企画庁(現・内閣府)への出向も挟みながら、約8年間、法人営業関連の部署などで仕事をしていた小森伸昭は、経済企画庁に出向していた頃に健康保険制度の実態と直に向き合い、解決策として保険証の有効性確認を病院窓口で確認することや、患者個々のカルテを病院に帰属せずオープンにすること等を考えるようになっていた[20]。
1999年(平成11年)12月に獣医師である親族(弟)が動物病院を開業、経済企画庁への出向期間を満了して東京海上火災に戻っていた小森は同年の暮れに帰省、その弟が開いた動物病院を手伝った。その過程の中で、ふと”ペット向け健康保険”のアイディアが出てきた。人間を対象とする健康保険制度に倣って構築されたペット保険はきっとビジネスとして成立する、と考えるようになった小森は、弟からの勧めもあり、ビジネスプランなどを作り上げ、2000年(平成12年)5月、約8年間勤めた東京海上火災を退社[20][21]。
退社前月にあたる2000年(平成12年)4月にペット共済「anicomどうぶつ健康保障共済制度(どうぶつ健保)」の運営を目的とする動物愛護者団体「動物健康促進クラブ(anicom)[注 1]」を立ち上げており、団体立ち上げの約3ヶ月後に共済事務を担当する「株式会社ビーエスピー(BSP)」を創業。構築してきたビジネスプランに則って電子レセプトシステムを構築したり、更には保険料設定や募集パンフ作成をする等して同年12月1日の共済事業開始を迎えた[2][3][20]。
尤も、共済事業開始前月〔2000年(平成12年)11月〕に共済加入者募集を開始しているが、当初は加入者が集まらず、共済事業開始早々、資金繰りに行き詰まるという事態に陥った。追い詰められた創立者の小森は、資金集めに奔走しベンチャーキャピタルからの出資を取り付けることに成功した。共済事業開始から約5ヶ月経過した2001年(平成13年)4月、全国紙の紙面に「新しいペット保険登場!」という見出しの記事が掲載され、以後、共済加入者を順調に増やすに至った[20]。
以下はディスクロージャー誌、有価証券報告書に基づく。[4][5]
以下はディスクロージャー誌、有価証券報告書に基づく。[12][30]
少なくとも2007年(平成19年)頃にネット上に初登場しており、現在では主に2つのディスクロージャー誌(『アニコム ホールディングスの現状』・『アニコム損害保険の現状』)および『家庭どうぶつ白書』の中で使われてきている。
現在に至るまでに、以下に挙げる2つの標語がつくり出されてきている。
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