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『アテルイ』は、2002年に劇団☆新感線が上演した舞台劇である。
2002年8月、新橋演舞場にてInouekabuki shochiku-mixとして上演。市川染五郎(現・松本幸四郎)と劇団☆新感線がタッグを組んだ『阿修羅城の瞳』(2000年)に続く、Inouekabuki shochiku-mix第二弾となる。
阿弖流為という題材は、もともと市川が歌舞伎にしたいと温めていた企画だったという[3]。それに演出のいのうえひでのりや脚本の中島かずきらが関心を示し、上演に至った。
本作は作品賞として第2回朝日舞台芸術賞・秋元松代賞を受賞。また戯曲は第47回岸田國士戯曲賞を受賞した。
2015年には、『阿弖流為』の題で歌舞伎化[1]。新ジャンル「歌舞伎NEXT」を銘打った第1弾[2]として上演された。演出・いのうえひでのり、脚本・中島かずきの他にも、劇団☆新感線のスタッフが多く参加した。新感線ならではの壮大なドラマやド派手なアクションはそのままに、歌舞伎俳優によって体現された歌舞伎の様式美が融合し、新感覚のエンターテインメントを作った。
2016年には、シネマ歌舞伎の第24弾として劇場公開された[4]。
古き時代。帝(みかど)の血族が祟り神となり、更に新しき都が生まれる、そんな時代。
都の守護役についていた武士、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)と踊り女、鈴鹿(すずか)の前に現れる”北の狼”と名乗る謎の男。彼は蝦夷の長の息子、阿弖流為(アテルイ)だった。
阿弖流為と田村麻呂との間には奇妙な友情が生まれる。
己の血の叫びに従い北に帰る阿弖流為は、一族の長として成長していく。一方、田村麻呂には、蝦夷討伐の切り札として征夷大将軍の命がくだった。
北の英雄阿弖流為と、征夷大将軍田村麻呂。二人の宿命の対決に向けて運命の歯車はゆっくりと回っていくのだった。
2015年7月5日から27日まで、新橋演舞場にて、『阿弖流為(アテルイ)』の題で上演[1]。新ジャンル「歌舞伎NEXT」を銘打った第1弾[2]。
2016年6月からは「シネマ歌舞伎」として劇場公開も実施された。
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