りゅうこつ座ε星(りゅうこつざイプシロンせい)は、りゅうこつ座の恒星で2等星。ニセ十字を形成する恒星の1つでもある[5]。りゅうこつ座の中央に位置する。
りゅうこつ座ε星[1] Epsilon Carinae | ||
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りゅうこつ座ε星の連星系の想像図 | ||
仮符号・別名 | Avior[2][3] | |
星座 | りゅうこつ座 | |
見かけの等級 (mv) | 1.953[1] | |
分類 | 連星 | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 08h 22m 30.83526s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | −59° 30′ 34.1431″[1] | |
赤方偏移 | 0.000039[1] | |
視線速度 (Rv) | 11.6km/s[1] | |
固有運動 (μ) | 赤経: -25.52 ミリ秒/年[1] 赤緯: 22.06 ミリ秒/年[1] | |
年周視差 (π) | 5.39 ± 0.42ミリ秒[1] (誤差7.8%) | |
距離 | 610 ± 50 光年[注 1] (190 ± 10 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | -4.4[注 2] | |
物理的性質 | ||
スペクトル分類 | K3:III+B2:V [1] | |
色指数 (B-V) | +1.28[4] | |
色指数 (U-B) | +0.19[4] | |
色指数 (V-I) | +0.89[4] | |
他のカタログでの名称 | ||
FK5 315[1] HD 71129[1] HIP 41037[1] HR 3307[1] SAO 235932[1] |
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特徴
名称
ヨーロッパやアラビアから見えないほど南の空に位置していたため、伝統的な名称は存在しない[5]。
船舶や航空機の天測航法でよく用いられる57の恒星のうち、この恒星とくじゃく座α星の2個のみが固有名を持っていなかったため、1930年代にイギリス空軍機用の天測暦を作成するにあたってアヴィオール (Avior) という固有名が与えられた[6]。この言葉が示す意味は不明だが、研究者のパウル・クーニッチは「いるか座β星やほ座γ星のように、誰か Roiva という人物の名前を逆に綴ったものではないか」としている[2]。
2016年7月20日、国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、りゅうこつ座ε星の固有名として Avior を正式に承認した[3]。
脚注
関連項目
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