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日本の南極観測基地 ウィキペディアから
みずほ基地(みずほきち)は、日本の南極観測基地の一つ。南極大陸の南緯70度41分53秒 東経44度19分54秒、昭和基地から南東約270kmの位置にある。標高2230m。この周辺の高原を、日本では「みずほ高原」と呼んでおり、命名はこれにちなむ。
1970年(昭和45年)7月21日に第11次越冬隊により建設される。当初はみずほ前進基地という名称だったが[1]、後にみずほ観測拠点となり、1978年(昭和53年)にみずほ基地と改称された。アクセスは雪上車によるものしかない。
1970年6月にコルゲート棟を建設したのが基地設営の始まり[1]。翌1971年(昭和46年)に居住棟及びトレンチ棟を整備し[1]、同年出発の第13次隊から、1985年(昭和60年)出発の第27次隊までが使用した。飲用水及び風呂については、ディーゼル発電機の排熱を利用して、周辺の雪を溶かして確保していた[1]。第13次隊では倉庫、便所、食糧庫を整備したほか、第15次隊では観測棟を増設したが、1975年1月29日に発電機周辺から火災が発生し一部の建物が失われた[2]。第17次隊からは基地内での越冬も開始[2]。第20次隊では高さ30mの観測用タワーを建設するなど、気水圏部門の観測がメインとなった[2]。1986年10月12日、第27次越冬隊が基地を去り、基地は無人となった[3]。
その後は観測基地としては使用されておらず、主に昭和基地からドームふじ基地へ行く際の中継基地として使用されている。降雪により基地全体が雪に埋まっている。
やや内陸にあり標高が高いため気温は昭和基地より20℃程度低く、1976年から1986年までの観測記録では最寒月の8月の平均気温は−41℃、最暖月の1月の平均気温は−18℃、年平均気温は−32.3℃である[4]。
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