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すり身(すりみ)は、魚類の身(魚肉)の食品加工法。広義には、その加工法により作られた魚肉練り製品のことを指す。
魚肉練り製品として、魚肉ソーセージ・蒲鉾・つみれなどの原料となる。
その歴史は非常に古く、900年前の平安時代の文献にも紹介されている。その後蒲鉾、竹輪、さつま揚げ等色々な食材へと発展した。
1960年代初頭、北海道水産試験場がスケトウダラをすり身に加工して冷凍するプロセスを確立し[1][6]、1963年に特許を取得[7]。この発明を基盤に、1960年代後半から1970年代にかけて北太平洋・ベーリング海における主にスケトウダラを目標とした底引網漁業・トロール漁業が発展を見た[7]。特に段々規制が強まって公海から締め出されたサケマス流し網漁業の受け皿として、非常に重要な役割を果たした。
だが1970年代に200海里をはじめとした専管経済水域が確立されると、主漁場がアメリカ合衆国の排他的経済水域にあったため、徐々に沿岸国の漁船(合弁事業を含む)にとって代わられる[4][8]。このため現在はアメリカ合衆国が世界一の漁獲量を挙げており、一大産業となっている。
日本で開発された、すり身を原料としたカニ風味や、ロブスター風味の製品は世界中に広く受け入れられ[9]、今や欧米ではサラダ・サンドウィッチの食材として欠かせないものとなり、スーパーでも広く売られている。日本では蒲鉾・竹輪・半片・薩摩揚げなどの魚肉練り製品に多く使われているが、カニ・ロブスター風味の製品の製造流通量は欧米には遠く及ばない。
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