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『しばわんこの和のこころ』(しばわんこのわのこころ)は、白泉社の月刊誌『MOE』に2000年(平成12年)から連載中の川浦良枝作の絵物語[注 1]、およびそれを原作としたアニメ作品。
単行本の累計発行部数は55万部を超える。
「和」のこころを持つ柴犬・しばわんこと、仲良しの三毛猫・みけにゃんこを中心に、日本古来からある和の心、伝統を学びながら周囲の人物と日常生活を描く。
しばわんことみけにゃんこは、それぞれ、しばわん、みけにゃんと、末尾の「こ」を外して呼んでいる。
作者の川浦良枝によると、しばわんことみけにゃんこは「一種の妖精のような存在」とのこと。
2匹には性別の設定を敢えてしていない。これは、女性に対し「女が家事をすべし」、男性に対しても「男も家事をすべし」というステレオタイプを避けるためである。その為作品においてしばわんことみけにゃんこの「私は」、「僕が」の主語は存在しない。しばわんこは「(家事を)好きでやって」おり、みけにゃんこは「自分勝手でやんちゃな甘えん坊」だからという形を取っているのである。イラストにおいての男装・女装はそれによって余分な先入観なしに伝えたいことがストレートに純粋に伝わるためにしているとのこと。しかし、わずかにみけにゃんこの方が女装が多い。
掲載順ではなく、テーマごとにまとめられた形で発売されている。2006年(平成18年)夏より、台湾[1]とタイでも刊行開始。
2006年(平成18年)4月5日から2007年(平成19年)3月14日までNHK総合テレビ(『ゆるやかナビゲーション ゆるナビ』枠内)、4月7日からNHK教育テレビでも放送された。『ゆるナビ』枠内では1話ずつ、教育テレビでは2話ずつの放送となっている。教育テレビでは全80話が40回にわたって放送されたが、『ゆるナビ』が38回で終了したため、『ゆるナビ』枠内では半数以上の話が未放送となった[注 2]。 なお、放送はスカパーのアニマルプラネットで不定期ながら放送されている。
このアニメ版『しばわんこ』は原作の絵柄をそのまま生かすため、通常のアニメで用いられるアニメ用のキャラクターデザインを作成せず、原作から絵をスキャニングしてパソコンに取り込み、アニメの線画に合わせる「カット&ペースト」という手法で動画を制作している。これは連続シリーズテレビアニメでは世界初の試みである。
当然のことながら、原作の絵がアニメに必要な動作の全てを描いているわけではない為、絵を足や尻尾などのパーツごとに切り離してから必要な部分をスキャニングし、そのパーツを繋ぎ合わせる事で、原作にない絵も原作とまったく同じ絵柄でアニメーションさせる事に成功している。但し、この手法は通常の動画制作の10倍以上も手間がかかり、またアニメーターにも一定以上の技術が要求される事から、本作の様なショートアニメ(1話あたり約2分)だからこそ可能な手法と言える[注 3]。
アニメ版は、NHKが当初に予想した以上に好評であるが、NHKのウェブサイト内に、アニメ版の番組ホームページは無い。
DVDは、当初2006年(平成18年)12月20日よりリリースを開始する予定だったが、2007年(平成19年)1月17日に延期された(月刊『MOE』のHPに記載あり)。
声優陣は、野際陽子を除いて青二プロダクション所属で揃っているのが特徴。 ナレーションと「さちこさん」の二役を担当する野際も、語り部としての役割と、普段ドラマなどで演じる役柄とは違う「さちこさん」を上手く使い分けている。また、「桃の節句」編では、最後に原作者の川浦良枝が女雛役を演じた。
発売元:ポニーキャニオン
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