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いて座τ星(英語: Tau Sagittarii)は、黄道十二星座であるいて座の南側にある3等級の恒星である。
いて座τ星[1] Tau Sagittarii | ||
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星座 | いて座 | |
見かけの等級 (mv) | 3.31[1] | |
分類 | 橙色巨星[1] | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 19h 06m 56.40897s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | −27° 40′ 13.5189″[1] | |
赤方偏移 | 0.000151[1] | |
視線速度 (Rv) | 45.4 km/s[1] | |
固有運動 (μ) | 赤経: -50.61 ミリ秒/年[1] 赤緯: -249.80 ミリ秒/年[1] | |
年周視差 (π) | 26.82 ± 0.86ミリ秒[1] (誤差3.2%) | |
距離 | 122 ± 4 光年[注 1] (37 ± 1 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | 0.5[注 2] | |
物理的性質 | ||
半径 | 15.71 R☉[2] | |
質量 | 1.25 M☉[2] | |
表面重力 | 2.15 (log g)[2] | |
自転速度 | 1.04 km/s[3] | |
スペクトル分類 | K1III[1] | |
光度 | 87.6 L☉[2] | |
表面温度 | 4,459 K[2] | |
色指数 (B-V) | +1.19[4] | |
色指数 (U-B) | +1.15[4] | |
色指数 (R-I) | +0.59[4] | |
金属量[Fe/H] | -0.27[2] | |
年齢 | 79.1億年[2] | |
他のカタログでの名称 | ||
いて座40番星[1] CD -27 13564[1] FK5 1496[1], HD 17716[1] HIP 93864[1], HR 7234[1] SAO 187683[1] GJ 9643[1] 2MASS J19065640-2740133[1] TYC 6881-1777-1[1] NLTT 47402[1] |
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■Template (■ノート ■解説) ■Project |
視等級は3.31等[1]で、いて座の中でも、明るい恒星の一つである。年周視差の値に基づくと、地球からの距離は約122光年になる[5]。
この恒星はスペクトル型K1型の巨星で、質量は太陽の1.25倍である。表面温度は太陽よりもやや低温な4,459Kで、恒星は橙色に光る。周辺減光の影響を干渉法で補正した後で、求められた角距離は3.93 ± 0.04ミリ秒である[6]。半径は推定で、太陽半径の約16倍に相当するとされている[7]。
いて座τ星は連星である可能性が指摘されているが、2016年現在、伴星と思われる天体は見つかっていない。金属量が太陽よりも54%も少ない。高速度星でもあり、秒速64kmで移動している。これは平均の速度の約4倍である。そのため、いて座τ星は銀河系外から飛来した恒星である可能性がある。
いて座τ星はレッドクランプの過程を経た巨星とされており、内部の水素は全て核融合反応で消滅していると考えられる。現在は「赤色巨星分枝 (RGB, Red Giant Branch) 」という過程にあるとされ、ヘリウムによる核融合反応が起きていると思われる[8]。
いて座τ星は、肉眼で観測出来る恒星の中では、1977年に観測されたWow! シグナルの推定発信源領域に最も近い恒星である[9]。
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