Remove ads
ウィキペディアから
『あまろっく』は、2024年4月19日に公開された日本映画[2][3]。監督は中村和宏、主演は江口のりこと中条あやみ[4]。なお、兵庫県では同年4月12日から先行上映がされた[2]。
尼崎を舞台に、39歳の独身女性、65歳の能天気な父、20歳の父の再婚相手の「想定外の共同生活」を描くホームコメディ。
タイトルのもとになった「尼ロック」とは、尼崎市にある尼崎閘門(あまがさきこうもん)のこと。船舶が通航できる巨大な設備で、尼崎市の「0メートル地帯」に海水が流れ込むのを防いでいる[5]。英語で閘門はlock gate(ロックゲート)であることから尼ロックの愛称で呼ばれている[2]。
なお、出演した佐川満男は体調不良を押して撮影に臨んでおり、公開直前の2024年4月12日に死去したため、この作品が遺作となった[6]。
監督の中村は「数年前、関西を直撃した台風で『尼崎市は【尼ロック】のお陰で被害が少なかった』という記事」を目にしたことを述べ、小6まで尼崎で育った中村も尼ロックについては何も知らず、「尼崎市民でも知らない人がほとんど。なんのアピールもせずただそこにいるだけで家族を守っている不器用な父親のようだと思った」と語っている[7]。さらに、「阪神淡路大震災からまもなく30年をむかえる節目で、苦境の中から立ち上がる家族の姿を伝えたい」とコメントしている[7]。
近松優子は39歳で独身。小学生の時から聡明で、京都大学に進学し、卒業後は東京のコンサルティング会社で勤務していた。社員としては優秀で社長表彰を受けるほどだったが、若手へのパワハラや社内で協調性に欠けることなどから、リストラの対象となってしまう。失業後は尼崎の実家に帰ってきてくすぶった生活をしている。
そんな中、町工場を経営しているが、仕事をせずにご近所さんと遊んでばかりの脳天気な父・竜太郎が突然20歳の早希と再婚すると言い出す。優子は早希を受け入れられず困惑する中、3人での生活が始まる。早希が育った家庭は父親のせいで円満ではなく、父親は家を出て行き、母親も早くに亡くなったことから、早希は家族の団らんに憧れている。
しかし、竜太郎が新婚1か月の時にジョギング中に倒れて急死し、優子と早希の2人暮らしが始まる。早希は優子のために知り合いの女性から紹介された見合いの話を持って来るが、その気のない優子は相手の写真を破いてしまう。
その相手とは総合商社の海外駐在から戻って来たばかりの南雲広樹で、優子とは京都大学の同級生で、ボート部員でもあった優子のことを当時から好意を持っていた。見合いは行われなかったが、2人はうどん屋で偶然再会したことがきっかけで交際が始まる。
そんな時、広樹にアブダビへの駐在が決まり、優子に一緒に来てほしいとプロポーズする。優子は妊娠が判明していた早希を1人にすることに不安を感じるが、最終的には了承する。
そんなある日、工場内の事故で、ベテラン職人の高橋鉄蔵が重傷を負い入院してしまう。鉄蔵がいなければ受注をこなせなくなり、工場の経営が行き詰まってしまうため、早希は身重にもかかわらず自分も工場の現場で働くことにより工場を存続させようとするが、優子は自宅と工場を売却し、代金の全てを早希に渡すことを考える。
優子は早希とも話し合った末に町工場の経営を引き継ぐことを決め、広樹は優子からアブダビに一緒には行けないと告げられる。その後、優子は社長、早希は営業担当の副社長となっている。そして、広樹は商社を思い切って辞めて工場の新人工員となっている。
優子が勤務していた東京の会社。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.