あの娘と僕
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『あの娘と僕-スイム・スイム・スイム-』(あのことぼく)は、1965年6月5日に日本ビクター(現:JVCケンウッド)の音楽レコード事業部のビクターレコード(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)より発売された橋幸夫の68枚目[1]のシングルである(SV-248)。同名の松竹映画の主題歌ともなった。後に日本ビクター出版(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)よりミュージックブック「あの娘と僕」(SB3029)が発売されている。
概要
- 橋は、本楽曲と、これまでに作詞佐伯孝夫、作曲吉田正のコンビで発表した一連のリズム歌謡(「恋をするなら」、「ゼッケンNO.1スタートだ」、「チェッ・チェッ・チェッ(涙にさよならを)」)で、第7回日本レコード大賞企画賞を獲得した[2]。
- 「恋をするなら」はサーフィン、「ゼッケンNO.1スタートだ」はホットロッド、「チェッ・チェッ・チェッ(涙にさよならを)」はサブロックで、本作はスイムリズムとされている。
- 大ヒットとなり、発売から1週間で10万枚、2ヶ月弱で71万枚のセールスを記録した[3]。『平凡』『明星』両者の月間ランキングで第一位を獲得。
- レコード大賞を美空ひばりの「柔」と争ったが、17対14票と差をつけてひばりが受賞し[4]、企画賞に回った。
- ジャケットは二つ折りで、3頁にはジャズダンスの浦辺日佐夫によって、分解写真やステップ入りで「スイム」の踊り方が解説されている。
- 本作は東レの新作水着「ピチ」とタイアップしており、ジャケット4頁には「スイムで行こう ピチで行こう」という「ピチ」の広告が記載されている。歌詞の中にも「あの娘もこの娘もピチ娘(むすめ)」と使われている。
- ビクターはこの年、スイムリズムに力を入れ、対象楽曲を7枚購入で、ピチ水着が当たるキャンペーンを行っている[5]。
- 橋はこの年の第16回NHK紅白歌合戦で白組のトリをつとめ、本作を歌唱。バックでは白組の応援にきた渥美清や柳家金語楼など白組メンバー総出で踊っている映像が残っている。
- c/wの「涙の小窓」も佐伯、吉田コンビの作品、また同日付けで「ふたりの夜 (c/w 恋の渚)」も発売され、この年の橋のシングルリリースは、前年に引き続き15枚に達した[6]。
収録曲
- あの娘と僕
- 作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
- 涙の小窓
- 作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
収録アルバム
- 『橋幸夫 ザ・ベスト』(2012.07.25)
- 『元祖!リズム歌謡』( 2005.06.29)
- 『 SWIM! SWIM! SWIM!』(2005.07.21)
- 『橋幸夫 全曲集』(2001.10.24)
- 『<TWIN BEST>』(1998.11.06)
- 『吉田正 自撰77曲(下)』(1998.07.23)
他
関連作品
映画「あの娘と僕」
- 楽曲発表から1ヶ月の8月7日には、松竹映画「あの娘と僕」が公開された[7]。
- リズム・モータースの宣伝部員今村哲也(橋幸夫)は、今年も葉山へやって来て、水上スキーやモータボートの指導にあたる。新入社員の小柴秀子(香山美子)、客のみどり(夏圭子)、君代(富永ユキ)、ひろ子(五月女マリ)、道子(野田和子)らと真夏の太陽のもとで、若者たちの恋愛が明るく爽やかに描かれた青春映画。
- ロケは、神奈川県の葉山マリーナ、河口湖などでおこなわれている[8]。
スタッフ
出演者
映像ソフト
同時上映
『若いしぶき』
ミュージックブック「あの娘と僕」
- 楽曲のヒットを受け、ミュージックブック「あの娘と僕」が制作され、8月日本ビクター出版より発売された(SB3029)。
- 主な内容は以下のとおりで、両面ソノシートが2枚付属している。
- 巻頭カラーグラビア
- 夜のスイム(葉山マリーナでのスイム大会の記録)
- 撮影日誌
- 歌詞紹介(8曲)
- ヨーロッパの思い出(2週間に休暇旅行)
- 後援会パーティの開催報告
- 幸ちゃんのすべて
関連項目
出典
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