YBC 7289
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YBC7289 は、古代バビロニア(ハンムラビ王朝でありネブカドネザル王朝ではない)の数学粘土板である。60進数によって2の平方根あるいは単位正方形の対角線長の高精度の近似値が記録されている。
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この数値の精度は60進4桁であり、10進数で約7桁に相当する(すなわち、「ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ」の「ミ」辺りまで合っている。近似値は≒1.414212963 である)。そこから、「古代世界で得られた既知の値のうち、最高の計算精度に到達している」と評されてもいる[1]。この粘土板は紀元前18世紀から紀元前17世紀頃に、メソポタミア南部の書記(あるいは書記見習い)によって書かれたと推定されている。