tert-ブチル基
ウィキペディア フリーな encyclopedia
tert-ブチル基(ターシャリーブチルき、tertiary butyl group)または三級ブチル基(さんきゅうぶちるき)は有機化学における原子団の1つで、分枝アルキル基の一種。構造式は −C(CH3)3, IUPAC組織名では 1,1-ジメチルエチル(1,1-dimethylethyl)基と言い表される[1]。IUPAC命名法で許容された慣用名として三級ブチル基と称することが多く、その略号としてt-ブチル基とも称される。構造式中では t-Bu または tBu などと省略される。そのかさ高さ、3つのメチル基による電子供与性などから、この基を有する化合物は立体配座や反応性において特徴的な性質を示すことが多く、しばしば有機化学研究でその性質が応用される。tert-ブチル基が天然物に含まれることは極めてまれである。
![]() |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/13/Tert-butyl_group.svg/114px-Tert-butyl_group.svg.png)