T型貨物船
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T型貨物船とは、日本郵船が運航した貨物船のクラスの一つで、1913年(大正2年)から1921年(大正10年)の間にイギリス・ラッセル造船所、三菱長崎造船所、川崎造船所および横浜船渠で四次にわたって建造および購入された。日本における事実上最初の本格的な大型貨物船として就航し、高速ディーゼル船が就航するまで日本郵船の貨物船隊の主力を担った。
概要 T型貨物船(L型貨物船)(M型貨物船) 第二與禰丸型貨物船, 基本情報 ...
T型貨物船 (L型貨物船) (M型貨物船) 第二與禰丸型貨物船 | |
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高岡丸(1929年以前) | |
基本情報 | |
船種 | 貨物船 |
船籍 |
大日本帝国 中華民国 イタリア ノルウェー イギリス |
所有者 |
日本郵船 鏑木汽船 南洋海運 その他(「略歴」を参照) |
運用者 |
日本郵船 鏑木汽船 南洋海運 その他(「略歴」を参照) |
建造所 |
ラッセル造船所 三菱長崎造船所 川崎造船所 横浜船渠 |
母港 |
東京港/東京都 基隆港/基隆市 ハートルプール港/ダラム カウンティ サウサンプトン港/ハンプシャー カウンティ グラスゴー港/グラスゴー カウンティ ロンドン港/グレーター・ロンドン ベルゲン港/ホルダラン県 ジェノヴァ港/ジェノヴァ |
建造費 |
徳島丸:74,230ポンド 富山丸:117万9000円 但馬丸:100万円 りま丸:314万2800円 武豊丸:307万5000円 |
航行区域 | 遠洋 |
建造期間 | 1912年 – 1921年 |
就航期間 | 1913年 – 1958年または1962年 |
計画数 | 28隻 |
建造数 | 28隻 |
前級 | 彼南丸・蘭貢丸 |
次級 | D型貨物船 |
要目 | |
総トン数 | 7,000トン |
全長 | 135.64m |
型幅 | 17.68m |
型深さ | 10.36m |
高さ |
29.56m(水面からマスト最上端まで) 15.54m(水面から煙突最上端まで) |
ボイラー | 石炭専燃缶 |
主機関 |
レシプロ機関 2基 タービン機関 2基 |
推進器 | 2軸 |
最大速力 | 14.0ノット |
航続距離 | 11ノットで18,000海里 |
積載能力 | 2,500トン |
高さは米海軍識別表[1]より(フィート表記)。 | |
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本項では、主に建造までの背景や特徴、技術的な面などについて説明し、船歴については略歴の形で一覧としてまとめている。単独項目として作成されている船に関しては、そちらも参照されたい。また、形式名称については1988年(昭和63年)刊行の『日本郵船株式会社百年史』に拠って「T型貨物船」に統一し、プロトタイプとなった貨物船や準同型船の第二與禰丸型貨物船も含めて解説する。