![cover image](https://wikiwandv2-19431.kxcdn.com/_next/image?url=https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a0/Hsl-hsv_models.svg/langja-640px-Hsl-hsv_models.svg.png&w=640&q=50)
HSL色空間とHSV色空間
円筒座標系による色空間モデル / ウィキペディア フリーな encyclopedia
HSL色空間(HLS色空間ともよばれる)とHSV色空間(HSB色空間とも呼ばれる)は、Hue(色相)、Saturation(彩度)と、HSLではLightness, Luminance[注釈 1](輝度)、HSVではValue(明度)の3つの成分からなる色空間であり[注釈 2][注釈 3]、RGB色空間の非線形変換である。1970年代に、人間が色を知覚する方法により近い方法で色を表現できるよう設計された。2つの色空間はともに、上端が白で下端が黒の軸を中心に、各色相の中間色が放射状に配置された円柱形をしている。
![]() |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/38/BYR_color_wheel.svg/40px-BYR_color_wheel.svg.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a0/Hsl-hsv_models.svg/640px-Hsl-hsv_models.svg.png)
HSL色空間における色の表現方法は、感覚的には絵具を混ぜて色を作る方法に近く、Lightnessの変化は、黒または白の絵具の量の変化に似ている。
例えば、「明るい赤」を作るためには赤の絵具に白の絵具を加えるが、このとき白の絵具を加えることはLightnessを大きくすることに相当する。HSL色空間において、純色は Lightness 50% の円周上の色であり、完全な黒と白はそれぞれ Lightness 0% と Lightness 100% の部分である。
一方、HSV色空間による色の表現方法は、光の下での色の見え方に近い。HSL色空間でLightnessが最大の色は「白」であるが、HSV色空間でValueが最大の色は、純色の物体に白色光を当てたときの色であるといえる。例えば、赤い物体に明るい白色光を当てると物体は「赤く」見え、白色光を暗くしていくと、物体は黒色に近づいて見える、ということに似ている。
これらの色空間では、3つの色成分が人間の色に対する知覚特性に十分には従っていないことが問題として指摘されることがある。これは、Lightness・Valueを固定してHueを変化させると顕著である。例えば、純色の青 と純色の黄色 は、HSLではともに Lightness 50% 、HSVではともに Value 100% であるが、青よりも黄色のほうがはるかに明るく感じられる。