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『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』(ブレイブルー クロスタッグバトル)は、アークシステムワークスが開発・販売したAC/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam、Microsoft Store)向けの対戦型格闘ゲームである。本作は同社の対戦型格闘ゲーム『BLAZBLUE』シリーズ10周年記念作品であると同時に、シリーズ初のコンシューマ向けオリジナルタイトルでもある。略称は『BBTAG』『BBCTB』など。
ジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
---|---|
対応機種 |
AC PS4 Nintendo Switch PC(Steam) |
開発元 | アークシステムワークス |
発売元 | アークシステムワークス |
人数 | 1 - 2人 |
発売日 |
[PS4/Switch]:2018年5月31日 [AC]:2019年4月25日 |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象)(PS4、Switch) |
デバイス | 1レバー+5ボタン |
その他 |
[AC]:NESiCAxLive2/ALL.Net P-ras MULTI Ver.3.0対応 NESiCA対応(NESiCAxLive2版) Aime/バナパスポート対応(ALL.Net P-ras MULTI Ver.3.0版) Amusement IC対応 |
ジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
---|---|
対応機種 |
PlayStation 4 Nintendo Switch Xbox Series X/S Xbox One PC(Microsoft Store) |
開発元 | アークシステムワークス |
発売元 | アークシステムワークス |
発売日 |
2019年11月21日(PS4、Switch) 2023年4月27日(Xbox、MSストア) |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象)(PS4、Switch) |
本作は『BLAZBLUE』シリーズのキャラクターに加え、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』(以下:『P4U』)やアニメ作品『RWBY』をはじめとする複数の作品によるクロスオーバーである[1]。
本作はアメリカの格闘ゲームトーナメント「EVO 2017」にて発表された[2]。 プロデューサーを務めた森利道は「EVO 2017」への出展にあたり、北米におけるブランドとしてのアークシステムワークスの認知を上げたいと発表後に行われたインタビューの中で述べている[3]。 本作のコンシューマ版は、日本・アジアでは2018年5月31日に、北米では6月5日、欧州では6月22日に発売された。 森は「EVO 2017」後のインタビューにて、アーケードへの展開は考えていないとしていたが[1]、2019年4月25日にはアーケード版が全国オンライン対戦対応のNESiCAxLive2と、セガ・インタラクティブのALL.Net P-ras MULTI Ver.3.0で稼働開始した[4]。 EVO2019にて、大型アップデート「Ver.2.0」として、クロスゲージを使用した新システムの導入や、新技といった要素の追加が発表された。 Ver.2.0のストーリーモードではタイトル間のクロスオーバーが行われる新たな物語が展開される。 一部他作品のキャラクターモデルやシステムなどは全て刷新、体力基準値や移動アクションの仕様も変更されている。『UNI』のキャラには、新技のディストーションスキルを追加。 DLCの配信日は、ブレイクとVol.1が発売日当日、ヤンとVol.2・3が6月19日、Vol.4~6は8月7日、Vol.7とVer.1.5のアップデートは2019年5月21日に配信開始。
2019年11月21日には、Ver2.0のアップデートおよび新規参戦9キャラクターを含む追加コンテンツ配信が行われたほか、本編とVer.2.0のコンテンツパックならびに各種DLCを収録したPS4/Switch/PC用ソフト「BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE Special Edition」が発売され[5]、その後2022年9月15日に行われた「東京ゲームショウ2022」でXbox Series X/S、Xbox One、PC(Microsoft Store)向けに2023年春発売予定であることが発表され、発売日が2023年4月27日に決定した[6]。
ある日突、ラグナたちは四つの世界が混ざり合った特異点『ファントムフィールド』に召喚される。その時、「元の世界へ帰りたければ、帰還札である鍵(キーストーン)を守り抜け。」という謎の声がひびき、彼らに4つのキーストーンが託される。 彼らは自身の世界への帰還を懸け、キーストーンを奪い合う戦いに身を投じていく。 そして、彼らにキーストーンを託した者の正体は、 多重次元観測システムことSYSTEM No.XXであり、キーストーンそのものだった。
本作は試合方式が「アシスト乱入ありの2人1組によるタッグマッチ」となり、格闘ゲーム初心者にも配慮しコマンド技の簡素化・共通化が図られている。 タッグバトルとしてのパートナーを介するクロスゲージが導入された他、シリーズ特有の新システムも追加。また各キャラクターの特殊要素も可能な限り再現されている。 一方、全体的なシステムは各原作作品の要素を部分的に再現する形で取り入れており、本項においては全キャラ共通のシステムを記述する。
アークシステムワークスが雑誌「フォーブス」から取材を受けた際、日本国外の作品で興味のあるものとして『RWBY』を挙げた[1]。『RWBY』の制作元であるRooster Teethはこの記事を読んで光栄に感じ、彼らは来日がてらアークシステムワークスを訪問した[1]。 この時はあいさつ程度だったが、アークシステムワークスの森利道が本作の企画を立ち上げていたところだったため、一緒に何かしたいということでRooster Teethに連絡した[1]。森は「EVO 2017」後のインタビューの中で、海外の「厨二病」のファンにアピールしたいと考えていたため、『RWBY』はコラボ相手として最善だと話している[1]。 また、同様の理由から、アーケードが先行してしまうと日本国外の大会で日本人が有利になってしまうため、全世界で遊ぶタイミングをそろえるために、コンシューマに限定したと話している[1]。コンシューマ先行はアークシステムワークスにとって初めての試みであり[1]、アーケードゲームにおけるロケテストの代わりにオープンベータテストが開かれた[16]。 加えて、間口を広くするために、操作体系も高額な機器を要するアーケードスティックではなく、ゲームパッドを基準に構築された[1][3]。 タッグバトルである本作では、ラウンド中に任意で交代する方式がとられているが、これは森が『鉄拳タッグトーナメント』シリーズを気に入っていたことに由来する[1]。
前述の『RWBY』以外のコラボ相手は、いずれもアークシステムワークスが何らかの形でかかわった作品であり、同社にとって連絡しやすい相手でもあった[1]。 一方で、キャラクターのモデルは本作向けに描きなおされることもあり、特に『UNDER NIGHT IN-BIRTH』(以下:『UNI』)のエフェクトは特殊な技法が用いられていたため、本作向けに描き替えられた[3]。 本作全体のセッティングについては、完全に別の世界にするという案もあったが、最終的には『BLAZBLUE CENTRALFICTION』の内容を踏まえたうえで、「BLAZBLUE世界の可能性の一つに、各作品のキャラクターが迷い込む」というものになった[1][3]。 森は、「EVO2017」後のインタビューで物語に決着が付いていない作品でのコラボはしたくないと話しており、アークシステムワークスの別作品『GUILTY GEAR』を参戦させなかった理由としている[1][3]。 DLCの一人である愛乃はぁとは、出典である『アルカナハート』が『BLAZBLUE』と親和性が高いことから参戦が決まり、エクサムの協力の元、グラフィックを一新した[17]。本作のディレクターを務めた石川辰則は、『アルカナハート』シリーズ独自システムであるホーミングアクションを落とし込むのに苦労したと2019年11月8日に行われた4Gamer.netとのインタビューの中で振り返っている[17]。
新システムの一つである「クロスレイド」は、キャラクターを交代できずに敗北することへの解決策として導入されると同時に、上級者同士の戦いでも使えるように調整された[7]。
一方、経験のあるプレイヤーと初心者の知識量や力の差を減らすためにディレイダウン入場が導入された[7]。また、ランページタイムは、試合の後半で1対1になった際にじりじりとした戦いになってしまうことから、より積極的な遊び方をしてほしいということで取り入れられた[7]。 加えて、やりこんでいるプレイヤーが体力の低いキャラクターを避けるようになっていたことから、「Ver.2.0」ではこれらのキャラクターの調整が行われた[7]。
「Ver.2.0」で追加されたアカツキと電光戦車(いずれも『アカツキ電光戦記』)は、アークシステムワークスのスタッフからの要望をうけ、原作者と交渉の末に実装された[17]。アカツキは『UNI』にもゲスト出演しているが、原作者から初出である『アカツキ電光戦記』として出してほしいという要望を受け、新規タイトルとして参戦した[17]。石川は、『UNI』は北米で人気が高く、アカツキも人気があるため、ならば原作の「アカツキ電光戦記」として出しても面白いだろうと考えたと2019年のインタビューの中で明かしている[17]。 一方、石川は電光戦車について、動きが単純だから作業が楽だと思ったものの実際はそうでもなかったと振り返っており、強すぎてもよくないし、かといって遠慮するとゲームとしての面白さが損なわれるため、調整には細心の注意を払ったと述べている[17]。 『閃乱カグラ』の雪泉は、森が同作のディレクター兼プロデューサーの高木謙一郎と親しく、快諾を得られたことで実装された[注釈 1]。 同作は格闘ゲームではないものの、落とし込める動きがいっぱいあって逆に困ったと石川は振り返っている[17]。一方、森は彼女のカッコよさを引き出したいという考えから、あまり過激なモーションは入れないでほしいと伝えたと話している[17]。 『RWBY』のニオポリタンは、Rooster Teeth側の要望を受けて実装された一方、非常に無口であるという設定に悩んだと石川は話している[17]。また、悪役のキャラクターが少なかったことから、「Ver.2.0」では各作品のボスキャラクターをDLCとして実装した[17]。
本作の発表後、「BLAZBLUE」がTwitterトレンド入りするほどの賑わいを見せた[1]。
森利道は、本作から格闘ゲームを始めた者が多いとインタビューの中で述べており、『RWBY』の影響を指摘している[17]。
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