AKIRA (アニメ映画)
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『AKIRA』(アキラ)は、大友克洋による同名の漫画を原作とした1988年7月16日公開の長編アニメーション映画。アニメーション制作は東京ムービー新社が、監督は原作者である大友自身がそれぞれ務めている。大友にとっては初の長編映画で、当時の日本アニメとしては異例の巨額な制作費を投じ、日本中から一線級のスタッフを集めて制作された[42][43]。映画制作時点ではまだ漫画が雑誌連載中で、コミックスも4巻までしか刊行されていなかったことから、原作とは若干ストーリーが異なる[44]。映画は大友が自ら描き下ろした絵コンテをベースに、原作コミックス3巻前後までの話を展開した後、映画独自のラスト[注 3]に帰結させる形でまとめられた。
概要 監督, 脚本 ...
AKIRA | |
---|---|
監督 | 大友克洋 |
脚本 |
大友克洋 橋本以蔵 |
原作 |
大友克洋 『AKIRA』 |
製作 |
鈴木良平 加藤俊三 |
出演者 |
岩田光央 佐々木望 小山茉美 石田太郎 鈴木瑞穂 玄田哲章 大竹宏 |
音楽 | 山城祥二 |
撮影 | 三澤勝治 |
編集 | 瀬山武司 |
制作会社 | 東京ムービー新社 |
製作会社 | アキラ製作委員会 |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 124分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
製作費 | 約10億円(推定)[注 2] |
配給収入 | 7億5000万円[41] |
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劇中に登場するメカデザインは原作漫画からのものが多く、ほとんどを大友がデザインしている[45]。ただし、バイクに関しては森本晃司がデザインのいくつかを手掛けており、自動車は田中清美が担当した[45]。また、アキラが冷凍されていた極低温ポッドの複雑な内部パーツなどは、渡部隆の手によるものである[45]。
映画冒頭のジョーカーとの対決で、金田がバイクを横滑りさせて急停止させるシーンは本作を象徴する場面の一つであり、様々な作品でオマージュされている[43]。また、走るバイクのテールライトの光が尾を引くように残像を残して描いたり、複雑な形状の脳波の波形を3DCGアニメーションとセル画の背景合成で再現したりなどの斬新な演出も多数行われ、その後のアニメ作品に影響を与えている[42][43]。
日本のアニメでは珍しく、一般的な「アフレコ」方式ではなく、声優の声の芝居を先に収録してその芝居に合わせて作画してゆく「プレスコ」方式を採用している[43][注 4]。