2019年6月12日香港逃亡犯条例改正案反対デモ
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2019年6月12日香港逃亡犯条例改正案反対デモ(2019ねん6がつ12にち ほんこんとうぼうはんじょうれい かいせいあんはんたいデモ、現地呼称として「612」[15]、「612衝突」[15]、「金鐘衝突」[16] がある)は、2019年6月11日の深夜より香港の市民が自発的に行ったデモ集会、および道路占拠を指す。デモ活動は主に金鐘と中環で行われ、香港政府による2019年逃亡犯条例改正案の撤回を目的とする。デモ集会ではキリスト教徒が立法会総合ビル(中国語版)近辺を訪れ、夜通しで聖歌を歌う一幕もあった。そして、12日の8時頃、添馬公園でデモ集会に参加していた市民が突如夏慤道(中国語版)と龍和道(中国語版)を占拠して、立法会による審議(第二読会)を阻止しようとした[1]。香港におけるデモ活動で大規模な道路占拠が行われたのは2014年香港反政府デモ以来だった。
2019年6月12日香港逃亡犯条例改正案反対デモ | |||
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2019年-2020年香港民主化デモ内で発生 | |||
16時頃より警察がデモ隊に催涙弾を発射する様子 | |||
日時 | 2019年6月12日 (2019-06-12) | ||
場所 | 香港金鐘、中環 | ||
原因 | 2019年逃亡犯条例改正案への不満 | ||
目的 |
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手段 |
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結果 | |||
参加集団 | |||
指導者 | |||
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人数 | |||
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死傷者数 | |||
負傷者 | デモ隊81人[10]、うち2人が重傷[6][11] 警察22人[12] | ||
逮捕者 | 32人[13]、うち8人は後に告訴が取り消される[14] |
鎮圧にあたった警察は15時47分より催涙弾を発射[17]、のちに8月12日に警察より公表されたデータではこのときに合計で催涙弾240発以上、ビーンバッグ弾約3発、ゴム弾約19発、スポンジ弾(英語版)約30発を使用した[18]。警察の鎮圧の結果、デモ隊では80人以上が怪我し、その多くが頭を銃撃されていた。また怪我人のうち2人が重傷だった。さらに香港電台の運転手1名が催涙弾に頭を直撃された[19]。
香港立法会が予定していた12日の会議についてはデモが続く中、主席の梁君彥(中国語版)が午前に(午後への)延期を発表、さらに午後には取り消しを発表した。そして、デモ隊は13日の深夜に撤収した[5][6]。その後、立法会秘書局はさらに13日と14日の立法会会議取り消しを発表した[20]。警察はデモ隊が撤収した後に逮捕に動き、多くのデモ参加者を病院で逮捕した。15日、行政長官の林鄭月娥は「(法改正の)解説と意見聴取が終わるまで」法改正を延期したが[4][21]、撤回は拒否した。その結果、翌16日には民間人権陣線が主催する2019年6月16日香港逃亡犯条例改正案反対デモが行われ、主催者発表で200万人が参加した。
21日、アムネスティ・インターナショナルは6月12日のデモ鎮圧において警察が不必要かつ過大な武力を使用したとして、国際人権法違反であると指摘した[22]。