2002年の台風
2002年に発生した台風のデータ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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2002年の台風(2002ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。
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概要 最初の台風発生, 最後の台風消滅 ...
軌跡の地図 | |
最初の台風発生 | 1月12日 |
---|---|
最後の台風消滅 | 12月11日 |
最も強かった 台風 |
台風9号 – 920 hPa, 100 kt (10分間平均) |
熱帯低気圧の総数 | 37 |
台風の総数 | 26 |
総死亡者数 | 725人 |
総被害額 | 95.37 億ドル (2002 USD) |
2000, 2001, 2002, 2003, 2004 |
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台風の発生数は26個と平年並みであった[1][2]。8月末までに17個の台風が発生し、平年 (14.1個) よりやや多めであったが、9月と10月に発生した台風が計6個 (平年9.0個)とやや少なめで、全体ではほぼ平年並みとなった[2]。
日本に接近した台風は13個、上陸した台風は3個(6号・7号・21号)であり[3][1]、上陸数に関しては個数だけを見ると発生数と同様に平年並みであるが、これら3個の上陸台風は、台風銀座と呼ばれる九州や四国、紀伊半島などではなく、いずれも関東地方に上陸(7号だけは静岡県に上陸後に千葉県に再上陸)して首都圏を直撃している[1]。関東地方に年間で3個の台風が上陸したのは、1951年の統計開始以来初めてであった[1][2]。
ちなみに、この年のように関東地方を複数の台風が直撃した他の年の例として、1958年がある。この年には、台風11号・21号・22号(狩野川台風)の3個の台風が、いずれも関東地方やその近辺に上陸した。しかしこのうち、11号は関東地方への直接の上陸ではなく、静岡県から上陸しての関東地方通過であったため、(厳密には)関東地方に上陸したのは2個であった。そのため、1年で3個以上の台風が関東地方に上陸したのは2002年が初である[2]。
この他、この年の台風には以下のような特徴があった[2]。
- 台風の発生海域が東に偏っており、発生位置の平均経度は統計開始以降最大で、史上最も東寄りであった[2]。これに関しては、エルニーニョ現象の発生年には台風の発生海域が平年よりも東寄りになることが多くなっていることから、この年の夏以降に本格化したエルニーニョ現象との関係があるものと推測される[2]。
- 中部太平洋から日付変更線(東経180度)を越えて北西太平洋に侵入し、ハリケーンから台風になった「越境台風」が(17号・24号)存在した。これは1951年以降初めてである[2]。なお、これは上記の現象(発生海域が東寄り)を別の側面から見たものである[2]。
- 低緯度で発生しその後も低緯度を西進したまま消滅する台風が少なく、フィリピンを通過した台風はなかった。これも1951年以降初めてである[2]。また、これも先述の現象(発生海域が東寄り)を別の側面から見たものである[2]。
- 7月に2個の台風が日本に上陸したが、これは1993年以来9年ぶりで、統計開始以降3回目であった[2][注 1]。
- 9月に日本に接近した台風はなかった。これは1987年以来15年ぶりで、統計開始以降9回目であった[2][注 1]。