1881年に行われた、第1回 全米選手権(だい1かいぜんべいせんしゅけん)に関する記事。アメリカ・ロードアイランド州ニューポート・カジノにて開催。
- 1881年の第1回大会は、男子シングルスと男子ダブルスの2部門のみで始まった。1887年から女子シングルス、1889年から女子ダブルスが加わり、混合ダブルスは1892年から公式競技になった。
- 1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
- 1881年から1886年までは、男子シングルス・男子ダブルスの2部門がアメリカ・ロードアイランド州「ニューポートカジノ」で実施された。第1回の男子シングルス競技には、24名の選手が参加した。
- 男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)
- 男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)
- 競技ルールは、ウィンブルドン選手権に準拠して実施された。ウィンブルドン選手権でも、1883年まではゲームカウント 5-5 になった時に次のゲームで勝敗を決めていたため「6-5」の試合結果が多く見られた。
- 初期の全米選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元アメリカ人選手の国籍表示を省略する。
男子シングルス
準々決勝
- リチャード・シアーズ vs. クロフォード・ナイチンゲール 6-3, 6-5
- エドワード・グレイ 試合なし → 準決勝へ
- ウィリアム・グリン vs. ウィリアム・ガメル・ジュニア 6-4, 4-6, 6-4
- ロバート・グールド・ショー vs. ケスラー 6-1, 6-2
準決勝
- リチャード・シアーズ vs. エドワード・グレイ 6-3, 6-0
- ウィリアム・グリン vs. ロバート・グールド・ショー 6-2, 6-2
(準決勝までは最大3セット・マッチ)
- 男子シングルス:リチャード・シアーズ vs. ウィリアム・グリン 6-0, 6-3, 6-2 [決勝は最大5セット・マッチ]
- 男子ダブルス:クラレンス・クラーク&フレッド・テーラー vs. アレクサンダー・ヴァン・レンセリア&アーサー・ニューボールド 6-5, 6-4, 6-5
- 全米オープンの歴史 (英語、全米オープンテニス公式サイト内)
- 抽選表 (提供:Grand Slam Tennis Archive)
- Roger M. Williams, “The U.S. Open: Game, Set, Unmatched”(全米オープン-ゲーム・セット・試合は続く) Time-Life Books, New York (1997) ISBN 0-7835-5260-2 各部門ごとの開催地について、本書の189ページを参照した。
- Lance Tingay, “100 Years of Wimbledon”(ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0 初期のテニス競技ルールについて、本書の26ページを参照した。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3