間ノ岳
山梨県・静岡県の山 ウィキペディアから
山梨県・静岡県の山 ウィキペディアから
間ノ岳(あいのだけ)は赤石山脈(南アルプス)北部にある標高3,190 mの山[注釈 1][注釈 2][1][2][3]。飛騨山脈にある奥穂高岳と並んで、日本第3位の高峰である。深田久弥の日本百名山のひとつ。山頂は山梨県と静岡県にまたがる。当山の南北縦走路の約3kmは標高3000mを連続して超えるため「日本一の標高3000mの縦走路」と云われる。
南アルプスの最高峰である北岳の南側約3.3 kmに位置し、さらに南の農鳥岳とあわせて白峰三山と呼ばれている。山名の由来は、白峰三山の真ん中の山であるためとされている[4]。だが、農鳥岳は残雪により白い鶏が現われることからそのように呼ばれているが、当山にも雪が消えた地肌が黒い小鳥に見えることから当山が農鳥山であるとの論争があったが、結局、現在の山名で落ち着いている。2014年4月1日に、国土地理院が最新の衛星測位システム(GNSS測量)に基づき標高を改定し、奥穂高岳と並んで日本で3番目の高峰となった。南アルプスでは北岳に次いで第2の標高を誇り、日本百名山[5]、及び山梨百名山[6]に選定されている。山頂の東側には細沢カール(圏谷)がある。
白峰三山を全体としてみると高山植物の豊富な山域で間ノ岳も同様だが、山頂近辺に限っては岩屑帯で、高山植物は少ない[7]。
なお、山頂付近には地すべりによってできたと考えられる線状凹地が発達しており、この地滑りが起こる前は現在より数十メートル程度標高が高かったのではないか、と考えられている。そのため、現在でこそ日本で3番目の高さの山だが、最終氷期には日本最高峰だったのではないか、とも推定されている。その当時、富士山はまだ現在の高さに達しておらず、また2位の北岳との現在の標高差がわずか4m弱しかない為である。
麓から直接山頂に立つ登山道がないため間ノ岳のみを単独で登られることは少なく、白峰三山や南アルプスを縦走する際に登られることが多い[4][12]。
周辺の白峰三山には、複数の山小屋があり、キャンプ指定地がある。営業期間外は、一部が冬期避難小屋として開放される場合がある[14]。北岳山荘では、南アルプスで唯一の夏山診療所が一部期間のみ開設されている。
南アルプスの主稜線にある三峰岳から東に0.9 kmの位置にある。北側には北岳方面に標高が3,000 mを越える尾根が延び、南方には農鳥岳を経て長く白峰南嶺が延びる[15]。
山容 | 山名 | 標高 (m)[1][2] |
三角点等級 基準点名[1] |
間ノ岳からの 方角と距離(km) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
甲斐駒ヶ岳 | 2,967 | (一等)「甲駒ケ嶽」 (2,965.58m) |
北 12.5 | 日本百名山 | |
鳳凰山 | 2,840 | (停止) | 北東 9.3 | 日本百名山 観音岳が主峰 | |
仙丈ヶ岳 | 3,032.56 | 二等 「前岳」 |
北西 9.2 | 日本百名山 | |
北岳 | 3,193 | (三等)「白根岳」 (3,192.18m) |
北 3.3 | 日本百名山 | |
中白根山 | 3,055 | 北 1.4 | (中白峰) | ||
間ノ岳 | 3,189.50 | 三等 「相ノ岳」 |
0 | 日本百名山 | |
三峰岳 | 2,999 | 西 0.9 | 三国境 長野・山梨・静岡 | ||
農鳥岳 | 3,025.90 | 二等 「農鳥山」 |
南 2.9 | 日本二百名山 | |
塩見岳 | 3,052 | 二等 「塩見山」 |
南 9.0 | 日本百名山 | |
富士山 | 3,776.24 [16][17] |
二等 「富士山」 |
南東 55.3 | 日本百名山 |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.