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『赤線基地』(あかせんきち)は1953年の日本のドラマ映画。 監督は谷口千吉、出演は三國連太郎、根岸明美、中北千枝子、金子信雄など。
米軍基地問題をその影響下で生きる人々の目線で描いた作品であり、反米的なテーマのために一時上映見送りとなった問題作である[1]。
本編冒頭に以下の文章が表示される。
この映画は誰を非難し誰に抗議するというものではありません 基地周辺に生れるさまざまな不幸を無くしたいための私達自身の反省の記録であります
本作品でデビューした脚本家の木村武(馬淵薫)は、ヘラルド・トリビューンの特派記者が誇張的な表現で騒ぎ立てたため、日本でも大々的に報道され、東宝社長の小林一三の鶴の一声により封切り中止になったと述べており、その後木村は身を潜めていたため解禁に至る経緯には携わっていない[2]。
浩一は十年ぶりに中国から故郷の御殿場近くの村に帰還したが、そこは米軍基地の村になっていた。
家族は死んだ父以外は健在だったが、離れをパンパンの由岐子(ジュリー)に貸していたため、妹は縁談を断られ、弟はヒロポンを売るチンピラになり、心の支えとしていた昔の恋人も黒人の子供を連れたヒロポン漬けの誰とでも寝るパンパンになっていた。 失望した浩一は、次の日、故郷を捨て由岐子と共に東京に向かった。
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