蛸島駅
かつて石川県珠洲市にあったのと鉄道の駅 ウィキペディアから
かつて石川県珠洲市にあったのと鉄道の駅 ウィキペディアから
蛸島駅(たこじまえき)は、かつて石川県珠洲市正院町にあった、のと鉄道能登線の駅で同線の終着駅である。2005年(平成17年)、能登線の廃止に伴い廃駅となった。
JR時代は駅員が配置されていたが、のと鉄道への転換以来無人駅となっていた。また出札窓口が残っており、鉄道グッズが販売されていた。
のと鉄道への転換後、当駅以東(鉢ヶ崎海岸)への延伸が検討されたこともあるが、実現することはなかった(のと鉄道能登線#延長構想の頓挫参照)[3]。
夜間留置は設定されていなかった。
単式ホーム1面1線のみを持つ地上駅で[3]、線路は当駅から先数メートルほど伸びて終わっていた。線路の末端にあった車止めは廃止後撤去され、現在は穴水駅構内で使用されている。現在の車止めは、「奥能登国際芸術祭2017」(後述)で再設置されたものである。小さなコンクリート造りの駅舎は、珠洲市正院町にあったが、ホームは正院町と蛸島町にまたがっていた[1]。
廃止前の1日平均乗車人員は以下の通り。
1988年以降は無人化されたため、データはない。
現在、駅舎はNPO法人「のとレールエア21」が管理しており[1]、内部が一般公開されることがある。NT100形気動車は、白山市で会社員をしていた男性が購入し、駅から200メートルほど西側の築堤上に設置された「新蛸島駅」に保存され、廃止後も試運転が行われていた[7]。この車両は、蛸島駅西側に新しい道路が建設されたことにより線路が分断されたため、新蛸島駅に移設されたものである。その後、男性は珠洲市議会に進出したため、管理されなくなり、放置状態となっていた[8]。2023年に再塗装が実施されている[9]。
2017年(平成29年)9月から10月にかけて開催された「奥能登国際芸術祭2017」で、アート作品の展示に使われた[10][11]。ドイツのトビアス・レーベルガー(英語版)は廃線の線路を使用した作品「Something Else is Possible/なにか他にできる」[11][12]、インドネシアのエコ・ヌグロホは旧駅舎を使用した作品「Bookmark of dried flowers」をそれぞれ出展した[12]。また、2021年(令和3年)9月4日から11月5日(当初は10月24日まで開催予定であったが、石川県が新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置の対象地域に含まれたため会期を延長)まで開催された「奥能登国際芸術祭2020+」でも、旧蛸島駅がアート作品の展示会場として使用された(前回と同じくトビアス・レーベルガーが出展)[13]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.