花沢の里
静岡県焼津市花沢地区の景勝地としての呼び名。国の重要伝統的建造物群保存地区。 ウィキペディアから
静岡県焼津市花沢地区の景勝地としての呼び名。国の重要伝統的建造物群保存地区。 ウィキペディアから
花沢の里(はなざわのさと)は静岡県焼津市花沢地区にある集落の通称。集落全体に古い民家が多数現存し、静岡県内で初めて[1]国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された[2]。
焼津市花沢は、市域北部の高草山や満観峰・花沢山などの、静岡市との境を画する山々に囲まれた地域である。花沢集落は、山裾を下刻する花沢川の谷間に位置する約30戸ほどの集落で、集落内の街道は旧東海道の一つとされる[4]。
集落の北端には法華寺があり、その北側は静岡市との境になる稜線が壁のようにそびえ、日本坂峠を越える山道となる。集落と民家は、増改築を繰り返しつつも江戸時代にあたる17世紀以来の形態をほとんど保ったまま現代まで続いていると考えられ、街道沿いには石垣の基礎をもつ板張りの家が建ち並んでいる。周囲の山も、茶畑やミカン畑として利用されてきた[2]。
古民家群と周辺山林、さらに「ダンダン」と呼ばれる階段付の花沢川の護岸や水路[5]などが一体となって歴史的風致を作り出しているとして、南北約800メートル、東西約240メートル、面積約19.5ヘクタール(195000平方メートル)の範囲が2014年(平成26年)2月に焼津市の伝統的建造物群保存地区に決定し[6]、その後同年9月18日付官報告示により国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
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