肥田 晧三(ひだ こうぞう、1930年(昭和5年)9月10日[1] - 2021年(令和3年)2月22日)は、日本の書誌学者[2]・日本文学者[2]。学位は、文学博士(関西大学・論文博士・1989年)(学位論文「上方学藝史叢攷」)。元関西大学文学部教授。
経歴
1930年、大阪市中央区[2]島之内[3]生まれ。大阪府立高津高等学校を病気のため、1953年(昭和28年)に中退[2]。長期療養を経て[2]、1968年(昭和43年)から大阪府立中之島図書館嘱託として古典籍整理の仕事に就いた[2]。
その後関西大学に勤務し[2]、図書館嘱託となった[2]。文学部講師[2]を経て、1984年に文学部教授に就任[2]。1990年に退職するまで書誌学、近世文学の講義をおこなった[2]。1989年に学位論文『上方学藝史叢攷』を関西大学に提出して文学博士号を取得した[4][2]。2021年2月22日、病気のため死去[3]。
研究内容・業績
- 大阪に関する庶民文化史、近世文学、上方芸能史、大阪近代文学史を研究テーマとした。大阪に関する多くの資料を蒐集し、独自の視点からなにわの文化を考察し、「大人の楽しみ」と「子どもの遊び」に焦点をあてて研究した。
- ジャズ評論も行っていた。
受賞・栄典
著書
- 『立版古考』日本浮世絵協会 1966
- 『露伴遺珠』湯川書房 1978 編集
- 『上方風雅信 大阪の人と本』人文書院 1986
- 『上方学芸史叢攷』青裳堂書店 1988 日本書誌学大系
- 『肥田せんせぃのなにわ学 こどもの遊びおとなの楽しみ汲めども尽きぬ、なにわの文化』INAXギャラリー企画委員会企画 INAX出版 2005
- 『再見 なにわ文化 (上方文庫別巻シリーズ)』 2019 和泉書院
編著
その他
- 「上方落語寄席発祥の地」碑文 (大阪市・坐摩神社境内) 2011.11
脚注
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