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老人が入所する施設の総称 ウィキペディアから
老人ホーム(ろうじんホーム)とは、高齢者(老人)が入所する施設の総称[1]。高齢者福祉の居住面を担う一環である。また、高齢者施設以外でも、比喩的に高齢者が多く集まる場所を「老人ホーム」といい、高齢者が多い状態になることを「老人ホーム化」ということがある。
日本の歴史上、高齢者を含む困窮者全般を世話する施設としては、古代に始まった悲田院、江戸時代において災害や大火事、飢饉に際して設けられたお救小屋、東京府が1872年(明治5年)につくった養育院があった[1]。高齢者のみを対象とした
民間・宗教施設に留まっていた養老院が初めて国の制度上に位置付けられたのは、1932年(昭和7年)に施行された救護法である[1]。第二次世界大戦後の1946年(昭和21年)に施行された旧生活保護法により養老院は「保護施設」として位置付けられ、1950年(昭和25年)施行の新しい生活保護法で養老施設と改称され、さらに1963年(昭和38年)施行の老人福祉法によって老人ホームに改称及び体系化が行われ現在に至る[1][4]。
日本ではかつて老人ホームは行政の「措置」による入所が専らであったが、介護保険法(2000年(平成12年)施行[1])以降は利用者本人や家族の「契約」による入所が基本となった。
なお、高齢者向けの入居施設には「老人ホーム」という名称をもたない種類のものもあり、サービス付き高齢者向け住宅(高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)第5条)や認知症高齢者グループホーム(老人福祉法第5条の2第6項)がある[5]。
国土地理院が老人ホームに用いる地図記号は家屋と杖を組み合わせたものである。これは2006年(平成18年)に全国の小中学校からの公募に基づき制定されたもので、国土地理院が初めて公募によって制定した地図記号の一つである[7]。
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