継続教育 (イギリス・アイルランド)
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イギリスおよびアイルランド共和国における継続教育(けいぞくきょういく、英語: further education、FE)とは、若者、失業者、在職者を対象に主に資格取得のための教育訓練を行う制度である[1]。
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学卒者に対しては義務教育(中等教育)を終えた後の段階で行なわれる教育過程ではあるが、大学によって提供される高等教育とは区別されたものを指す用語であり、基本的に職業教育である[2]。
イギリスにおいて16歳で中等教育段階を終えた後の進路は、高等教育(HE)に進む者はシックスフォーム過程 (Sixth form) に進学することとなるが、そうでない者は継続教育に進むこととなる[2]。
継続教育によって与えられる称号の例としては、Postgraduate Certificate in Education(PGCE)、全国職業資格(NVQ)、ロンドン・シティ・ギルド協会、商業技術教育委員会(The Business and Technology Education Council, BTEC)、高等国家サーティフィケート(Higher National Certificate, HNC)、高等国家ディプロマ(Higher National Diploma, HND)、Foundation Degree(日本の準学士に相当するとされる) などがある。
継続教育は、特定の職業(例えば、経理士、積算士、都市計画家、獣医など)に就く資格を得るため、または大学編入資格への中間段階とされる[2]。16歳以上の者であれば誰もが学ぶことができ、学ぶ場は主にFEカレッジであるが、ほかにも就業を通して学んだり、成人向けの教育組織や地域の教育組織で学ぶことも可能とされている。