白糸の滝 (静岡県)
日本の静岡県富士宮市にある滝 ウィキペディアから
日本の静岡県富士宮市にある滝 ウィキペディアから
白糸の滝(しらいとのたき)は、静岡県富士宮市にある滝。隣接する音止めの滝と共に著名な観光地の1つとして知られ、日本の滝百選にも選ばれている他、日本三大名瀑に選ばれることがある。
国の名勝、天然記念物。「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産として世界文化遺産に登録されている。なお、名勝、天然記念物としての指定名称及び世界文化遺産・構成資産一覧では「白糸ノ滝」と表記される。
古富士泥流堆積物の上に白糸溶岩流が位置し、溶岩流の各層の隙間から富士山の地下水が流れ出ている。その様子が絹糸を垂らしたようであることから「白糸の滝」と呼ばれる。水量は毎秒1.5トンで幅200メートル、高さ20メートルである。文化財上の「白糸ノ滝」は滝壺だけでなく周辺地も含まれており[1]、「音止めの滝」(およそ徒歩5分)も含まれる[2]。
古くより風光明媚な景勝地として知られ、例えば『信長公記』巻十五には「西の山に白糸の滝名所あり」とある。また近世は富士講信者の巡礼地の1つでもあり、滝壺の近くには天保年間に建立された食行身禄の供養碑が現在も残る[2]。嘉永7年(1854年)の富士講信者による自伝にも、これらが記されている[3]。白糸の滝のすぐ上には岩窟があり、そこには「お鬢水」(帯の真奈井[2])という水が湧いている。このお鬢水で源頼朝は髪のほつれを直したと伝えられている。また、このお鬢水は富士講の霊場の1つでもある。
白糸の滝は絵画の題材としても選ばれ、その先鞭をつけた人物として池大雅等が挙げられている。大雅の「富士白糸滝図」や「白糸瀑布真景図」では富士山と共に白糸の滝が描かれ、この画題は後の画家に影響を与えた[4]。
源頼朝が富士の巻狩りの際に滝に立ち寄り、以下の和歌を詠んだという伝承が残る。
この上に いかなる姫や おはすらん おだまき流す 白糸の滝
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