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仏教における吉兆 ウィキペディアから
瑞相(ずいそう、サンスクリット: Pūrva-nimitta)は、めでたい出来事として起きる前触れ現象を意味する仏教用語。吉兆と同義。瑞験とも[1]。
仏教寺院の落慶法要や入仏開眼法要などにおける瑞雲(ずいうん。気象用語:彩雲)や日暈(ひがさ、にちうん)のほか、地震なども瑞相の一つとされる。
仏教における経典では、仏が説法する直前など、こうした様々な瑞相が起こることが説かれている。例えば『法華経』や『涅槃経』などにも、「大地が六種に震動した」などとある。また、釈迦如来が生まれたときにも、王宮が清浄になり、木々の虫けらが影を潜め、種々の妙華[2]が馥郁(ふくいく)として香る、雪山より羽毛鮮やかな神鳥が飛来して楼閣を廻り囀(さえず)る、草木緑栄えて花が一気に咲く、泉が湧き出て池沼の蓮華[3]は車輪のごとく花を咲かす、あるいは五色の瑞雲が棚引く、などといった瑞相が説かれる。
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