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神社本社の境内などにある小規模な神社 ウィキペディアから
摂末社(せつまつしゃ)とは、神社本社とは別に、その神社の管理に属し、その境内または神社の附近の境外にある小規模な神社のことで、摂社(せっしゃ)と末社(まっしゃ)と併せた呼称である。枝宮(えだみや)・枝社(えだやしろ)ともいう。
現在は摂末社に関する規定は特にないが、一般には、摂社はその神社の祭神と縁故の深い神を祀った神社、末社はそれ以外のものと区別され、格式は本社が最も高くそれに次いで摂社そして末社の順とされる。本社の境内にあるものを境内摂社(けいだいせっしゃ)または境内社、境外に独立の敷地を持つものを境外摂社(けいがいせっしゃ)または境外社という。
明治から戦前までの近代社格制度では、官国幣社の摂社は以下のいずれかを満たすものとされ、それ以外は末社とされた。
伊勢神宮については、『延喜式神名帳』に記載のあるもの(式内社)を摂社、『延暦儀式帳』に記載のあるものを末社、両書に未記載だが神宮との密接な関係により古くから祀られてきたものを所管社と称している。府県社以下の諸社(民社)については、境内神社・境外神社の呼称を使用した。
総本社(総本宮)に対する分社のことを末社と呼ぶ例があるが、これは仏教寺院の末寺からの類推と、神社の性質への誤解(神仏習合の影響による寺院との混同)から生まれた誤用である。
かつては、仏教の末寺と同様に、支配・被支配関係を持つ神社同士の関係も存在したが、近代以降は、全ての神社が独立した組織となり、原則として本末関係は存在しない[1]。前近代において、被支配関係にある神社を「末社」と呼称したのかどうかは不明である(八幡のように別宮などと呼んだ例はある)。
幇間(太鼓持ち)のことを、「大尽(大神)を取り巻く」ことから末社ともいう。
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