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援蔣ルート(えんしょうルート)は、日中戦争(支那事変)における大日本帝国と中華民国国民政府の対立の際、主にイギリス、アメリカ、ソ連が国民政府を軍事援助するために用いた輸送路のことである。
名前の由来は「(国民政府指導者の)蔣介石を援助するためのルート」。国民政府は英米ソなどの援助を受けることで劣勢ながらも徹底抗戦を続けたため、日本は日中戦争勃発から第二次世界大戦の終戦までの長期間にわたり、100万以上の兵力を満洲国を含む中国大陸に貼り付けて置かねばならず、国力は疲弊した。
太平洋戦争の開戦は、中華民国の原動力である援助物資の輸送路である援蔣ルートの遮断もその目的の一つであったと見られている。現在の日本では、単に「援蔣ルート」と言った場合、後述の「ビルマルート」を想定していることが多い。
援蔣ルートの経路は、日中戦争の開戦から太平洋戦争の終戦まで途中、日本軍によって遮断されたり独ソ戦の開戦によって援助が滞ったものも数えて、4つある。
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