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排気ガス(はいきガス、英: exhaust gas)は、ガソリン・軽油などの燃料がエンジンで燃焼したり、さまざまな化学反応を起こすことで生ずる気体で、大気中に放出されるものを指す[注釈 1]。
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自動車用語では排気 (exhaust)、または排ガス・排出ガス(共にexhaust gas)とも言う。日本産業規格 (JIS D0108) では、ブローバイガスや燃料蒸発ガス(ガソリンベーパー)などエンジンの燃焼に伴うもの以外を併せて、排出ガス (emission gas) と総称して区別している。
有機化合物に由来する排出ガスは大部分が二酸化炭素と水蒸気であるが、微量成分として他物質を含む。一酸化炭素 (CO)、炭化水素 (HC)、窒素酸化物 (NOx) あるいは粒子状物質 (PM) などである。
下記にその成分を記す。
なお、CO, HC, NOx の抑制方法は二律背反であるため、単一の方法では全てが低いレベルに収まることは無い。自動車用ガソリンエンジンの場合、全ての排出量を抑えるには3つが比較的低いレベルに収まる空燃比(およそ14.7 = ストイキオメトリ)で燃焼させ、三元触媒で処理を行うなどの方法がある。これらを基準値以下で成立させるにはキャブレターでは難しい面もあり、細かく燃料量を制御できる電子制御式燃料噴射装置 (FI) が適しているため、オートバイなどでもFI化が進んでいる。一方、排気が常に酸素過剰となるディーゼルエンジンは、還元剤にアンモニア/アンモニア水や尿素水を用いた選択触媒還元脱硝装置や尿素SCRシステムで後処理を行う。
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