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『帰って来た木枯し紋次郎』(かえってきたこがらしもんじろう)は、1993年11月20日に東宝洋画系の日比谷シャンテ・シネ1で12月3日までの限定で特別単館上映[1]された日本映画。
中村敦夫主演のテレビドラマ『木枯し紋次郎』の続編として、テレビ放送用に制作された[2]。
35mmフィルムで撮影[3]した時代劇をハイビジョンで後世に残すという市川崑の構想に、フジテレビスタッフが木枯らし紋次郎の続編を提案して企画を進めた[4]。
原作者の笹沢左保が新たにプロットを書き下ろし、監督もテレビドラマと同じく市川崑が務めた。
完成度の高さから映画公開が決定。テレビでの放送に先立ち、2週間限定で劇場上映された[3]。
主題歌はテレビ版と同じ「だれかが風の中で」が使われているが、音源はキングレコードに残っていたテープをドルビー・ステレオにして使用し、タイトルバックに関しては、文字抜きネガが見つからなかったため、テレビ版の制作係だった小嶋伸介が探し出して来た16ミリフィルムの文字入りネガから、使えるショットを35ミリフィルムにブローアップし、残りを新規撮影して再現している[5]。
この作品は紋次郎の台詞が、ドラマ版の「あっしにゃぁ関わりのねぇこって…」ではなく、菅原文太主演の東映版に準じた「あっしには関わりのねぇことでござんす」となっている。
弘化3年。溯ること5年前に木曽山中で、仇討ちと付け狙っていた2人組の渡世人に襲われ、崖から落ちて死んだと思われていた渡世人、木枯し紋次郎は、きこりの伝吉に助けられ、杣人(そまびと)となって働いていた。
そこに6年前、木曽から姿を消した伝吉の息子の小平次が渡世人となって現れ、伝吉に上州で大仕事をすると公言し、上州に再び戻って行った。大怪我を負った伝吉は小平次の行く末を危ぶみ、最期の頼みと紋次郎に対し、渡世人に戻り、小平次を連れ戻してほしいと懇願され、再び草鞋を履く決意をし、因縁のある上州に向かうこととなった。
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