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パーリ仏典の経蔵を構成する五部のひとつ ウィキペディアから
小部(しょうぶ、巴: Khuddaka Nikāya, クッダカ・ニカーヤ)とは、仏教のパーリ仏典の経蔵を構成する「五部」(巴: Pañca Nikāya, パンチャ・ニカーヤ)の内の、第5番目(最後)の「部」(nikāya, ニカーヤ)のこと。 KNと略称する。
他の「部」(nikāya, ニカーヤ)に振り分けることができない特異な経典をまとめた「残余」の領域である。冒頭の『小誦経』(しょうじゅきょう、Khuddaka-pāṭha, クッダカ・パータ)に因んで、「小部」(しょうぶ、Khuddaka Nikāya, クッダカ・ニカーヤ)と名付けられている。
名前とは裏腹に、文量は決して小さいわけではなく、むしろ『本生経』(ジャータカ)や『譬喩経』(Apadāna, アパダーナ)を中心に、膨大な文量を誇り、「五部」(Pañca Nikāya, パンチャ・ニカーヤ)の中でも圧倒的に多い。例えば、大蔵出版の『南伝大蔵経』では、「長部」が全3巻、「中部」が全4巻、「相応部」が全6巻、「増支部」が全7巻なのに対して、「小部」には全22巻[1]を費やしている。
以下の18経で構成されるが、下の3つは蔵外扱いになることも多い[2]。
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ダンマパダ(法句経)
スッタニパータ(経集)
ヴィマーナヴァットゥ(天宮事経)
ペータヴァットゥ(餓鬼事経)
テーラガーター(長老偈経)
テーリーガーター(長老尼偈経)
ジャータカ(本生経)
ミリンダパンハ(弥蘭陀王問経)
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