小臣艅犀尊
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小臣艅犀尊(しょうしん よ さいそん)、あるいは小臣艅尊(しょうしん よ そん)、または小臣艅犧尊[1][2][注釈 1](しょうしん よ ぎそん)は、中国商代晩期の青銅器で、清代道光年間(一説に咸豊年間)[3]、山東省寿張県梁山で出土した“梁山七器(中国語版)”の一つ。この器全体は双角犀牛形をしており、内底には27字の銘文があり、記録されているのは、商王の夷方(中国語版)征伐時に、小臣(中国語版)艅(よ)に若干の貝幣(ばいへい)を賞賜(しょうし)し、それによって、艅がこの器物を作って記念としたとのことである。この器は出土後、アメリカに流入し、国際オリンピック委員会会長アベリー・ブランデージの収蔵品だったことがあり[4]、現在はアメリカのサンフランシスコ・アジア美術博物館(英語版、中国語版)に所蔵されている。[5][6]