確率論と統計学において、多変量正規分布(たへんりょうせいきぶんぷ、英: multivariate normal distribution)または多次元正規分布、あるいは結合正規分布(英: joint normal distribution)、もしくはこれらの語で「正規分布」を「ガウス分布」に換えたもの、は1次元の正規分布を高次元へと一般化した確率分布である。ベクトル値確率変数(英語版)が k 変量正規分布に従うとは、それらの k 個の成分(実数値確率変数)の任意の(実係数)線型結合が1変量正規分布に従うことを言う。この分布の重要性は主として、多変数の場合の中心極限定理の分布収束先として現れることによる。多変量正規分布はしばしば、少なくとも近似的に、互いに相関を持ち、平均ベクトルの周辺に値が集中するような確率変数の組を記述するのに用いられる。
概要 母数, 台 ...
多変量正規分布
確率密度関数 の多変量正規分布に従う標本点を多数とったもの。3σ を表す楕円、2つの周辺分布、およびそれらの1次元 ヒストグラムも同時に示した。 |
累積分布関数
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母数 |
μ ∈ Rk — 位置 Σ ∈ Rk × k — 分散共分散(半正定値行列) |
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台 |
x ∈ μ + span(Σ) ⊆ Rk |
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確率密度関数 |
存在するのは Σ が正定値行列であるときに限る。 |
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期待値 |
μ |
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最頻値 |
μ |
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分散 |
Σ |
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エントロピー |
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モーメント母関数 |
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特性関数 |
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