在日クルド人
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在日クルド人(ざいにちクルドじん、クルド語: Kurdên Japonyayê)は、日本に滞在するクルド人。クルド人は多数派を占める民族国家を持たず、中東、南コーカサスのトルコ、シリア、イラン、イラクなどにまたがった地域「クルディスタン」に暮らすことから、国籍だけで在日“クルド人”であるかは識別できず、主に本人の自称等により判別される。国内の事件報道では、トルコ国籍として報道されることも多く、トルコ人かクルド人かがわからないことがある。
概要 Kurdên Japonyayê, 総人口 ...
Kurdên Japonyayê![]() ![]() | |
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総人口 | |
2016年時点で約2,000人[1]。 2023年時点で「2,000~3,000人」以上[2]。(推定)難民申請中の仮放免は住民票をもたず、また、本人が希望しない場合は居住する自治体に通知がされなかったために、在日クルド人が多く居住する自治体が人数を把握できず、正確な人数は把握されていなかった[3]。 | |
居住地域 | |
埼玉県川口市・蕨市など | |
言語 | |
クルド語、トルコ語 | |
宗教 | |
イスラム教(スンナ派がほとんどであるが、シーア派、ヤズィーディー、アレヴィー派もいる) |
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上智大学教授の山口昭彦は、クルド人の定義は難しいが「クルド語を母語にする人々」が適当であるとしている[4]。また、クルド人は「国を持たない世界最大の民族」と言われることがあるが、イラクには、クルディスタン地域政府という自治区が存在し、その他の地域のクルド人も不満があったとしても自らの属する国の国民として生活しており、自国に対する帰属意識もそれなりにあるため、ある程度まで国をもっていると述べている[4]。