向ソ一辺倒
ウィキペディア フリーな encyclopedia
向ソ一辺倒(こうソいっぺんとう)または単に一辺倒(いっぺんとう)とは、中華人民共和国が建国当初にとっていたソビエト連邦(ソ連)に対する外交方針である[1]。単にソ連と同盟を結ぶというだけでなく、共産主義陣営を支持し[2]、帝国主義と米国主導の資本主義陣営に対抗するという意味もあった[1]。この政策は1950年代初頭の中国の外交政策の基礎を築いた。中国による社会主義体制の選択[3]、ソ連の援助を受けての両弾一星の成功、朝鮮戦争に至るまでの共闘は、世界に大きな影響を与えた[4]。しかし、1950年代後半より相互間で批判や意見不一致が生じるようになっていき、両国の関係は決裂、中ソ対立へと向かっていくことになった[5]。