台所論争
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台所論争(だいどころろんそう、英語: Kitchen Debate、ロシア語: Кухонные дебаты)は、1959年7月24日、モスクワのソコーリニキ公園で開催されたアメリカ博覧会(英語版)のオープニングで、リチャード・ニクソン米副大統領(46歳)とニキータ・フルシチョフソ連第一書記(65歳)の間で、通訳を介して行われた即興の論争である。博覧会会場に建てられたモデルハウスの台所で討論が行われたことから、この名前で呼ばれる。キッチン討論(キッチンとうろん)と訳されることもある。
このモデルハウスについては、アメリカの出展業者が「アメリカ人なら誰でも買える」と謳っていた。モデルハウスの中には、資本主義アメリカの消費市場の成果を象徴する、省力化と娯楽のための様々な装置が並んでいた。討論の様子はカラーのビデオテープに収録されており、ニクソンは討論でこのことにも言及していた。この様子は、その後両国で放送された。