利用者:Omotecho/ヴァイクセル氷期
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ヴァイクセル氷期(ヴァイクセルひょうき 英: Weichselian glaciation、ワイクゼル氷期とも)は最終氷期を指す。フェンノスカディアン氷床と呼ぶ巨大な氷床は、スカンディナヴィア山脈から延々と伸び[1]、現代ドイツの最北端シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の東岸、ポーランド北部、北西ロシア(英語版)までおおった。アルプスの山岳地帯ヴュルム氷期とヨーロッパ北部の氷期とが対照した時代である。
この氷期ヴァイクセルは別名ワイクゼル、ヴァイヒゼル氷期(ドイツ語: Weichsel-Eiszeit)あるいはビストゥリア氷期[2]、また用例は少ないがヴァイクセル氷河期(Weichsel-Glazial)、ヴァイクセル寒冷期(Weichsel-Kaltzeit)、ヴァイクセル期(Weichselian Stage)と記し、まれにヴァイクセル複合期(Weichsel-Komplex)を当てる。
更新生氷河時代、最も現代に近い北ヨーロッパの氷期であり、同じ地域はその直前に温暖なエーム間氷期(英語版)を挟んで、直近の氷期は11万5千年前から1万1700年前にわたる。その終期は更新生時代の終焉と完新世の幕開けに重なり、ドイツの地質学者コンラート・カイルハック(ドイツ語版)(1858年–1944年)は現代ポーランドのVistula (ポーランド語: Wisła)のドイツ語訳(ヴァイクセル)を採用した。