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休養王座(きゅうようおうざ)は休暇王座(きゅうかおうざ)とも呼ばれ、プロボクシングの世界王者(通常は正規王者であるが、まれにスーパー王者、暫定王者の場合もある)が長期にわたって戦線を離脱し、休養王者(英: champion in recess、別名:休暇王者)として認定された場合に与えられる王座である。
世界ボクシング協会(WBA)では、世界王者が医学的、法的、その他の正当な理由で一定期間内にタイトルを防衛することができない場合、戦線を離脱した王者を休養王者と指定した上で、WBAチャンピオンシップ委員会がWBAルールC.22-24の下に暫定王座を争う公認の選手を指名することがある[1]。
世界ボクシング評議会(WBC)では、正規王者が医学的な理由で半年間を超えて戦線を離脱する場合に認定される。休養王者が戦線に復帰する際は、正規王者との対戦が優先され、正規王者が不在の場合には上位ランカーと王座決定戦を行い、正規王者を定める[2]。
最も多くの休養王者を認定しているWBAは、同団体における休養王座を以下の通り規定している[1]。
上記のルールでは、休養王座の他に、同時に正規王座を設けることは明文化されていないが、実際には休養王座・正規王座・暫定王座が併置されることがある。2012年4月開催の休養王者・清水智信と正規王者・テーパリット・ゴーキャットジムの統一戦では、結果が引き分けとなった場合、両者を正規王者として並立させ、互いに次の試合での再戦を義務付ける方針が発表されている[3]。
国際ボクシング連盟(IBF)ではテロン・ミレット[4]、世界ボクシング評議会 (WBC) ではロイ・ジョーンズ・ジュニア[5]、エドウィン・バレロ[6]、ミッケル・ケスラー[7]、イスラエル・バスケス[8]、ティモシー・ブラッドリー[9][10]、エリオ・ロハス[11][12]、 テレンス・クロフォード[13] 、世界ボクシング協会 (WBA) ではノエル・アランブレット[14]、トラヴィス・シムズ[15]、ルスラン・チャガエフ[16][17]、ブライム・アスロウム[18][19]、クリス・ジョン[20]、アンセルモ・モレノ[21]、ファン・カルロス・レベコ[22]、清水智信[23]、亀田興毅[24]らの事例を生んでいる。これらの事例によれば、暫定王者(ファン・カルロス・レベコ)・スーパー王者(クリス・ジョン)が休養王者と認定されることもあり、WBAルールの条文で言及されているように休養王者の状態から返上や剥奪を余儀なくされることもある(イスラエル・バスケスなど)。ミッケル・ケスラーやビタリ・クリチコ[25]などの事例では、休養王者と名誉王者 (英: champion emeritus) がしばしば混同される。
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