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『ワールド・オブ・ライズ』(Body of Lies)は、デヴィッド・イグネイシャスの小説、及びそれを原作とした2008年公開のアメリカ映画。
世界中を飛び回り、死と隣り合わせの危険な任務に身を削るCIAの工作員フェリス。一方、彼の上司はもっぱらアメリカの本部や自宅など平和で安全な場所から、現場にいる人間を顧みず冷徹な指示を送るベテランCIA幹部ホフマン。そんな生き方も考え方も全く異なる彼らは、多くの死者を出し続ける国際的テロ組織リーダーのアル・サリームを捕獲するという重要任務にあたっていた。しかし、反りの合わない2人は、フェリスがイラクで接触した情報提供者であるニザールをめぐる意見でも対立する。
ホフマンの指示に逆らえずニザールを泳がせていたフェリスだが、自身の身元が漏れる危険に陥り、やむなく彼を射殺する。その結果銃撃戦に巻き込まれてしまい、情報は入手したものの、相方のバッサームは死亡しフェリスも重傷を負う。
やがて、瀕死の状態から立ち直ったフェリスに、ホフマンは淡々と次の指令を出すのだった。ニザールの資料から、アル・サリーム関係者の隠れ家が発覚したのだった。強引かつ非情なホフマンに不満を募らせながら、次なる目的地ヨルダンへ向かう。
フェリスは、ヨルダン情報局の責任者であるハニに協力を仰ぐのだった。信頼関係を築いた彼らだったが、ホフマンの工作によってその友情も壊れてしまう。怒りを覚えたフェリスは、ホフマンに逆らい単独でサリームを追う。
非情で冷酷な世界に嫌気がさしていたフェリスは、治療に訪れた病院で看護師アイシャと出会い、思いを寄せるようになっていく。ところが、アイシャが誘拐される。罠だと知りつつも、指定された場所へ訪れるフェリス。アル・サリームのアジトに連れ去られ拷問を受ける。その、絶体絶命の窮地を救ったのはハニだった。
やがてホフマンと再会したフェリスは、提案された好待遇での昇進と帰国を断る。安全な所で中東を他国だと冷徹に対応するホフマンのやり方こそが対立がなくならない理由だと述べて、CIAを離れ中東に生きる決意を語る。優秀なフェリスを諦めきれないホフマンは、その姿を衛星監視システムで見守るのだが、アイシャの元に訪れるのを見て、監視を外すのだった。
この節の加筆が望まれています。 |
アメリカでは2007年4月16日に、日本では2008年11月7日に小学館文庫より発売。
ワールド・オブ・ライズ | |
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Body of Lies | |
監督 | リドリー・スコット |
脚本 | ウィリアム・モナハン |
原作 | デヴィッド・イグネイシャス |
製作 |
ドナルド・デ・ライン リドリー・スコット |
製作総指揮 |
マイケル・コスティガン チャールズ・J・D・シュリッセル |
出演者 |
レオナルド・ディカプリオ ラッセル・クロウ |
音楽 | マルク・ストライテンフェルト |
撮影 | アレクサンダー・ウィット |
編集 | ピエトロ・スカリア |
製作会社 |
スコット・フリー・プロダクションズ デ・ライン・ピクチャーズ |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 |
2008年10月10日 2008年12月20日 |
上映時間 | 128分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
英語 アラビア語 |
製作費 | $70,000,000[1] |
興行収入 | $115,097,286[1] |
本作は批評家から賛否両論であった。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには210件のレビューがあり、支持率55%、平均点は10点満点で5.8点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ワールド・オブ・ライズ』はレオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウの演技は素晴らしいが、作品自体は従来のスパイスリラーと何も変わらない』となっている。Metacriticには、37件のレビューがあり、加重平均値は57/100となっている。
過去に『グラディエイター』など3作に渡りリドリー・スコット監督作品に出演した事があり、スコットと縁のあったラッセル・クロウは、本作においてスコットより電話で直接オファーを受けたのだが、その時の第一声は「体重を20キロ増やして欲しい」であった[2]。
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