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ラズベリーズ(Raspberries)は、アメリカ合衆国のバンド。1971年にデビュー、メンバーチェンジを経て、1975年に解散。解散後に中心メンバーのエリック・カルメンがシンガーソングライターとして成功した。2000年代には、元祖パワー・ポップとして再評価された[1]。
1970年、エリック・カルメン(リズムギター、ボーカル、ピアノ)、ウォーリー・ブライソン(リードギター、ボーカル)、ジョン・アレクシス(ベース、ヴォーカル)、ジム・ボンファンティ(ドラム、ヴォーカル)によりオハイオ州クリーブランドで結成される。最初期のリハーサルではザ・ビートルズや、ブライソンが気に入っていたフリーの作品などが取り上げられたが、やがてカルメンや彼とブライソンの自作曲がそこに加わった。バンド名は10月の初ステージを間近に控えた頃に決まった。[2]
1971年、アレクシスが脱退、ベース担当がカルメンに替わり、ベトナム戦争から帰還したディヴ・スモーリーがリズムギターとして加入する。秋頃、音楽プロデューサーであるジミー・アイナーの目に止まり、入札によりキャピトル・レコードと契約。
1972年2月14日、先行シングル 『Don't Want to Say Goodbye』でデビュー。4月10日、ファーストアルバム『Raspberries』発売。7月にシングルカットした『Go All the Way』が10月に全米5位を記録する[3]。その後、カルメンがリズムギター、スモーリーがベース担当になり、11月13日にセカンドアルバム『Fresh』発売。
1973年1月、シングル『I Wanna Be with You』が全米16位、6月には『Let's Pretend』が全米35位を記録。9月10日、アルバム『Side 3』発売。スモーリーとボンファンティが脱退(バンド「Dynamite」を結成[4])。
スコット・マッカール(ベース)とマイク・マクブライド(ドラム)が加入して、1974年9月16日にアルバム『Starting Over』発売。11月にシングル『Overnight Sensation (Hit Record)』が全米18位を記録。
1975年4月、解散。
2004年11月にデビュー時のメンバー4人で再結成コンサートを開催。翌年からツアーを行う[5]。
ビートルズ、ビーチボーイズ、スモール・フェイセスを融合した高い音楽性を誇りながらも、ティーンエイジャーのアイドル的な人気に止まった[6][7]。
ジョン・レノンがファンを公言しており、「Raspberries」のロゴ入りTシャツを着ている写真が残されている[8]。
他にも映画監督のキャメロン・クロウもライナーノーツに寄稿するほどのファンであり、また、ブルース・スプリングスティーン、ポール・ウェスターバーグ(リプレイスメンツ)、ジョン・ボン・ジョヴィ、ポール・スタンレー(キッス)、ジェフリー・フォスケット(ビーチ・ボーイズのサポートメンバー)、マックス・ウェインバーグ(Eストリート・バンド)らに影響を与えた[8][7][9]。
デビューアルバム『Raspberries』のジャケットに、擦るとラズベリーの香りがする特殊加工が施された[10]。
2014年公開のアメリカ映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に『Go All the Way』が使用された[11]。
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