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セガが販売したメガドライブの周辺機器 ウィキペディアから
メガCD(メガシーディー、MEGA-CD)は、セガ・エンタープライゼス(現:セガ)が発売したメガドライブ用の周辺機器。日本では1991年12月12日発売[3]。価格は49,800円。
当時の家庭用ゲーム機としては最先端のゲーム制作環境を見越した作りになっており、当時画期的とも言えるフルCGやフルビデオムービーを多用する次世代ゲームへの方向性を示した。
メガCDをメガドライブに接続することで、メガCD用ゲームをプレイできるほか、オーディオCDおよびCD+G規格のCDを再生することが出来る[3]。
メガドライブ本体側面の拡張用スロットを使用して、メガドライブ本体の下に接続する。初期型のメガCDのCD-ROMドライブは電動で開閉するトレイ式(フロントローディング式)で、後期型のメガCD2では手動で開閉するトップオープン式に改められた。
メガCD・メガCD2はどちらもメガドライブ・メガドライブ2の両方の本体に接続可能。海外市場でリリースされているメガドライブ3(Genesis3)以降には接続できない。
6メガバッファRAMやメガドライブよりも高速な68000CPUを搭載して、メガドライブと並列処理をさせることでデータと表示の同時処理を実現した。
型番 | 名称 | 備考 |
---|---|---|
HAA-2910 | メガCD | |
HAA-2912 | メガCD2 | |
HAA-2931 | メガCDカラオケ[4] | メガCD及びメガCD2を接続したメガドライブ、メガドライブ2と併用することで、家庭用のテレビで手軽にカラオケを楽しめる周辺機器。 |
HAA-2932 | カラオケマイク | |
G-2920 | バックアップ RAMカートリッジ[4] | メガドライブのカートリッジスロットを使用し、メガCDの各種セーブデータを保存・管理する補助記憶装置。 記憶容量はメガCD内蔵バックアップRAMの約16倍に相当する2045ブロック1Mビット (128KB)。 |
SA-160 | ACアダプタ | メガドライブ1、メガCD1、メガCD2、メガCDカラオケ用 |
SA-170 | ACアダプタ | ワンダーメガ用 |
主なタイトルとして、背景動画の上にワイヤーフレームで破壊可能なオブジェクトを表示させた『スターブレード』、当たり判定がある毎秒15コマの全編背景動画の上でリアルタイムポリゴンキャラクターを動かすCPU並列動作という手法をとった『シルフィード』のほか、海外ソフトでも、再生と静止による動画処理で背景を任意スクロールさせる事が出来る『Bram Stoker's Dracula』や、時間軸で同時進行する複数の実写ムービーを切り替えるといった動画再生のインタラクティブ性を大幅に向上させた『ナイトトラップ』などが発売された。
日本で内々に開発されたメガCDは、1991年6月に開催された東京おもちゃショー'91にて初めて公表され、同年12月に発売となった。日本市場における販売台数は1994年5月の時点で38万台と推測されており、これは当時の日本におけるメガドライブユーザーの11%にあたる[1]。
北米版メガCDであるSega CD(SCD)は1992年1月にシカゴで開催されたCESで発表された。同年11月と告知していた発売予定を繰り上げ、10月15日に発売された。メガCDではバックが雲の画像だった起動BIOS画面は、北米版Sega CDでは地球を背景とした宇宙空間画像に変更された。BGMも改められた。なお、SegaCDとSegaCDmodel2(日本のメガCD2に相当)でもBGMが異なる。
デザインは日本版とほぼ同一。日本のメガCDソフトは北米版セガCDでは起動しない。ただし日本版BIOS-ROMを装着すると日本版のメガCDソフトが動作する。
北米ではSEGA CD本体自体、やや高めの価格で設定されていたため、SEGA GENESIS本体程の売上は見せていないものの、最大のライバルであった任天堂はソニーと共同で開発していた「スーパーファミコン(日本国外ではSNES)」用CD-ROMドライブ(ソニーはスーパーファミコンとCD-ROMの一体型ゲーム機を「Playstation」として発売する計画であった。)の発売を中止、NECの「TurboDuo」やPhilipsの「CD-i」がほとんど普及しなかった事もあって、海外ではSEGA CDが事実上CD-ROMドライブユニットとしては一番手の売れ行きを見せた。
ヨーロッパでは日本と同様にMega-CDという名称にて1993年4月19日に発売された。既にメガCD2の登場後という時期に発売開始されたため、スペインなどでは最初からMega-CDではなくMega-CD 2が発売された。
欧州市場でも北米市場のSEGA CDと同様、本体自体がやや高価格で販売されていたため、多少売れあぐんでいたものの、北米市場と同様、CD-ROMドライブユニットとして高いシェアを獲得している。
ブラジルでは北米のSegaCDmodel2が北米と同じようにSega CDの名称で発売された。なお、ブラジル版メガドライブ本体は北米版のGenesisではなく日本や欧州と同じMega Driveの名称だったため、しばしば非公式にMega-CDの名称でも呼ばれる。製造販売はTectoy。
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