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『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(Manchester by the Sea)は、2016年にアメリカ合衆国で製作されたドラマ映画である。監督はケネス・ロナーガン、主演はケイシー・アフレックが務める。
マンチェスター・バイ・ザ・シー | |
---|---|
Manchester by the Sea | |
監督 | ケネス・ロナーガン |
脚本 | ケネス・ロナーガン |
製作 |
マット・デイモン キンバリー・スチュワード クリス・ムーア ローレン・ベック ケヴィン・J・ウォルシュ |
製作総指揮 |
ジョシュ・ゴッドフリー ジョン・クラシンスキー デクラン・ボールドウィン ビル・ミリオーレ |
出演者 |
ケイシー・アフレック ミシェル・ウィリアムズ カイル・チャンドラー ルーカス・ヘッジズ |
音楽 | レスリー・バーバー |
撮影 | ジョディ・リー・ライプス |
編集 | ジェニファー・レイム |
製作会社 |
Kピリオド・メディア Bストーリー CMP パール・ストリート・フィルムズ ザ・A/ミドルトン・プロジェクト |
配給 |
ロードサイド・アトラクションズ/アマゾン・スタジオ ビターズ・エンド/パルコ |
公開 |
2016年1月23日(サンダンス映画祭) 2016年11月18日 2017年5月13日 |
上映時間 | 137分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $8,500,000[2] |
興行収入 |
$77,700,000[3] 1億5000万円[4] |
リー・チャンドラーは短気な性格で血の気が多く一匹狼で、ボストンの住宅街で便利屋として生計を立てていた。
ある冬の日、リーは兄のジョーが心臓発作で亡くなったとの電話を受けた。故郷の町「マンチェスター・バイ・ザ・シー」に帰ったリーは、自分が16歳になるジョーの息子の後見人に選出されたことを知らされる。兄を失った悲しみや自分に甥が養育できるだろうかという不安に向き合うリーだったが、彼はそれ以上に暗い過去、重い問題を抱えていた。
※括弧内は日本語吹替
2014年9月6日、ケネス・ロナーガンとマット・デイモンが共同で本作の製作に乗り出し、オッド・ロット・エンターテインメントのオーナーであるジジ・プリッツカーが資金調達を行うと報じられた[5]。なお、ロナーガンとデイモンがタッグを組むのは2011年の『マーガレット』以来2度目のことである。
9月8日にはプロジェクトが本格的に始動した。12月12日、『ボストン・グローブ』が行ったインタビューにおいて、ケイシー・アフレックは「マット・デイモンは『マンチェスター・バイ・ザ・シー』に出演しない。僕が主演を務める予定なんだ。」と述べた[6]。2015年1月5日には、アフレックの出演が正式に決まった。9日、ミシェル・ウィリアムズが出演することになったと報じられた[7]。2月24日、カイル・チャンドラーが本作に出演することが決まった[8]。
3月、キンバリー・スチュワード、ケヴィン・J・ウォルシュ、クリス・ムーア、マット・デイモンの4名が本作に出資するという報道があった。また、プリッツカーが本作の製作から離脱した[9]。
本作の主要撮影は2015年3月23日にマサチューセッツ州のマンチェスター・バイ・ザ・シーで始まった[10]。撮影はセイラム、ノース・ショア、ビバリー、グロスターでも行われた[11]。
2016年1月23日、第32回サンダンス映画祭で本作は初めて上映された。アマゾン・スタジオズはその会場で本作の配給権を1000万ドルで購入した[12]。2016年11月18日から劇場公開され、$7700万ドルの収入を上げた。その後、2017年2月7日からAmazonビデオで公開され、2017年5月5日からはAmazon Primeで公開された。
本作は批評家から驚異的な絶賛を受けている。レビュー収集サイトのMetacriticでは加重平均スコアで100点満点中96点を獲得しており、Must-See(必見)とされている。また、レビュー収集対象となった批評家52人のうち34人が満点を与えるなど、本作は非常に高い評価を得ている[13]。
上述のMetacriticによる「The Best Movies of the Decade(2010年代に公開された10年間のベスト映画)」で第4位[14]。
同じく映画レビューサイトで知られるRotten Tomatoesでは353件のレビューに基づき96%の支持率を得ている。[15]
アメリカ合衆国の『タイム』誌による「Top 10 Everything of 2016」では、本作が第6位に選出されている[16]。
年 | 映画賞 | 賞 | 対象 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
2016 | 第26回ゴッサム・インディペンデント映画賞 | 男優賞 | ケイシー・アフレック | 受賞 | [17] |
2016 ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 | 作品賞 | 受賞 | [18] | ||
主演男優賞 | ケイシー・アフレック | 受賞 | |||
脚本賞 | ケネス・ロナーガン | 受賞 | |||
ブレイクスルー演技賞 | ルーカス・ヘッジズ | 受賞 | |||
第82回ニューヨーク映画批評家協会賞 | 主演男優賞 | ケイシー・アフレック | 受賞 | [19] | |
助演女優賞 | ミシェル・ウィリアムズ | 受賞 | |||
脚本賞 | ケネス・ロナーガン | 受賞 | |||
第42回ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 主演男優賞 | ケイシー・アフレック | 次点 | [20] | |
助演女優賞 | ミシェル・ウィリアムズ | 次点 | |||
脚本賞 | ケネス・ロナーガン | 次点 | |||
第37回ボストン映画批評家協会賞 | 主演男優賞 | ケイシー・アフレック | 受賞 | [21] | |
脚本賞 | ケネス・ロナーガン | 受賞 | |||
第22回クリティクス・チョイス・アワード | 主演男優賞 | ケイシー・アフレック | 受賞 | [22] | |
若手俳優賞 | ルーカス・ヘッジズ | 受賞 | |||
脚本賞 | ケネス・ロナーガン | 受賞 | |||
第16回ニューヨーク映画批評家オンライン賞 | 主演男優賞 | ケイシー・アフレック | 受賞 | [23] | |
今年の映画ベスト12 | 選出 | ||||
2016 AFIアワード | 映画部門 | トップ10 | [24] | ||
2017 | 第74回ゴールデングローブ賞 | 主演男優賞(ドラマ部門) | ケイシー・アフレック | 受賞 | [25][26] |
作品賞(ドラマ部門) | ノミネート | ||||
監督賞 | ケネス・ロナーガン | ノミネート | |||
助演女優賞 | ミシェル・ウィリアムズ | ノミネート | |||
脚本賞 | ケネス・ロナーガン | ノミネート | |||
第51回全米映画批評家協会賞 | 主演男優賞 | ケイシー・アフレック | 受賞 | [27] | |
助演女優賞 | ミシェル・ウィリアムズ | 受賞 | |||
脚本賞 | ケネス・ロナーガン | 受賞 | |||
第23回全米映画俳優組合賞 | 主演男優賞 | ケイシー・アフレック | ノミネート | [28] | |
助演男優賞 | ルーカス・ヘッジズ | ノミネート | |||
助演女優賞 | ミシェル・ウィリアムズ | ノミネート | |||
キャスト賞 | ノミネート | ||||
第32回インディペンデント・スピリット賞 | 作品賞 | ノミネート | [29] | ||
脚本賞 | ケネス・ロナーガン | ノミネート | |||
主演男優賞 | ケイシー・アフレック | 受賞 | |||
助演男優賞 | ルーカス・ヘッジズ | ノミネート | |||
編集賞 | ジェニファー・レイム | ノミネート | |||
第21回美術監督組合(ADC賞) | 現代映画部門 | ノミネート | [30] | ||
2017年度全米脚本家組合賞 | オリジナル脚本賞 | ノミネート | [31] | ||
第70回英国アカデミー賞 | 作品賞 | ノミネート | [32] | ||
監督賞 | ケネス・ロナーガン | ノミネート | |||
主演男優賞 | ケイシー・アフレック | 受賞 | |||
助演女優賞 | ミシェル・ウィリアムズ | ノミネート | |||
オリジナル脚本賞 | ケネス・ロナーガン | 受賞 | |||
EEライジングスター賞 | ルーカス・ヘッジズ | ノミネート | [33] | ||
第28回全米製作者組合賞 | 映画部門 | ノミネート | [34] | ||
第89回アカデミー賞 | 作品賞 | ノミネート | |||
監督賞 | ケネス・ロナーガン | ノミネート | |||
主演男優賞 | ケイシー・アフレック | 受賞 | |||
助演男優賞 | ルーカス・ヘッジズ | ノミネート | |||
助演女優賞 | ミシェル・ウィリアムズ | ノミネート | |||
脚本賞 | ケネス・ロナーガン | 受賞 |
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